January 15, 2019

年の初めに〔3〕

前回にも書いたが文化というものは人間が創出することであり、その当該する人間を囲む自然環境などs-2019-01-14_115202地域性や民族性といった様々な要因によってそれぞれに異なる文化が形成されていくものだ。
そうして作り上げられたことなどが次代の者たちに次々と受け継がれていき、それがやがて伝統という言葉を冠せられるようになったり慣習とか作法などと日常生活に溶け込んでしまって殊更これが文化だと示さないこともそれぞれの地域には沢山あるものだ。
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斯様に文化というものはグローバル・スタンダードと言うか世界に共通することもあれば、特定の地域s-2018-11-07_125049や分野に限定されることもあるのだ。
日本料理は随分世界に知られるようになったが、世界レベルで見れば未だ未だ局地的、グローバルに対するローカルな文化と言えよう。
日本の食文化として正月のお節料理やお雑煮を挙げることが出来るが、お雑煮ひとつ見るだけで文化の地域性を知ることが出来る。
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お雑煮が味噌仕立てか澄まし汁か、丸餅か切り餅か、餅は焼いて入れるか焼かずに入れるか、たったこれだけのことで地域の異なりが分かる。
四国・高松のお雑煮は白みそ仕立てで大根や人参に小芋などの具材に丸餅を入れたもので我が家のお雑煮と見かけ上変わらぬものである。ところが丸餅の中には餡子が・・・
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我が家のお雑煮については何度か書いた通りに元旦は白みそ雑煮である。
しかし、その餅の食べ方には地域特性があるようで、私の父はお雑煮の餅を砂糖と混ぜた黄な粉の皿にs-2019-01-09_153409移して食べていた。
父のお雑煮の餅の食べ方は毎年毎年見て知ってはいたが、私はそれを真似ることはしなかった。母と私は黄な粉を必要としなかった。ちなみに母は代々浪速、父は父の祖父以前が大和の在で、お雑煮の餅を黄な粉に付けて食べる習わしは大和地方のものだとか。
今年は父のやり様を真似て写真の通り雑煮の餅を黄な粉に付けて食べてみた。
お雑煮と安倍川餅を食べているという感じで、特別に美味しいとも不味いとも感じなかったし、特に違和感を覚えるものでもなかった。
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父が食べていたのはこんな物だったんだと、この齢になって初めて感じ得たことに何だかしみじみとした気分になったのだが、うーむ。
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masatukamoto at 15:16|PermalinkComments(0)

January 14, 2019

年の初めに〔2〕

いろんな場面で文化と言う言葉が使われているが『文化って何?』と改めて自らに問うと、一言でまとめるのはなかなか難しいことに気付いた。s-2018-11-06_174245
敢えて私なりに定義するなら『人間が生きて行く上で必要とする思想や行為を創意工夫し表現することの総体』。
うーむ、ちょっと硬いけど極力簡単に言えばこんなところだろうか。つまり文化は人間が関わる全ての事柄を包含する言葉と捉えて、まあ間違っているとは言えないだろうというのが私の理解だ。
《独り善がりにならぬよう広辞苑で確かめたのは当然のこと》
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だから日本人が創作工夫して継承してきた正月のお節料理も日本の食文化の一つだと言えるのだ。
今年の元旦は家内と新年を祝った。
寿司屋の大将I氏特製のお重を開き、互いに祝辞を述べてお屠蘇を頂いた。もっとも生薬を入れていなs-2019-01-14_114449いから唯の冷酒だが。
その後に白みそ仕立ての丸餅雑煮を頂いた。
我が家では元日に丸餅入りの白みそ雑煮、二日に焼き餅と水菜を入れた澄まし雑煮と決めている。
元日の丸餅は焼かないで雑煮に入れるが、電子レンジを使用し始めた50数年前より加熱した餅を入れている。
白みそ雑煮に入れる物も「代々まめに働き・・・」などと、お節料理と同じ様に健康長寿や子孫繁栄を願って語呂合わせの如くに決まった具材が入る。
s-2019-01-14_125134大根、人参、小芋、豆腐・・・
今年は元日のお昼前に来るという息子夫婦のために家内は牛肉を用意していた。正月に牛肉など長き私の人生においても多分初めての経験。こういう機会がちょくちょくあれば良いのにと、ぶっはははは。



masatukamoto at 20:24|PermalinkComments(0)

January 11, 2019

福、二つ (そのⅡ)

昼ご飯を食べて後片付けをした後、しばらく行かなかった地下の書斎へ行った。
しばらく行かなかった最も大きい理由は、10数段の階段の昇降が大変でやはり回復が十分ではないからなs-2018-11-07_132815のだ。
しかし昨日は膝の周囲や腰の辺りの回復具合が以前に比べて良くなっていることを実感し、休息時間を取りつつ5回の昇降を行った。
勿論トントントンと軽い足運びでは無い。擬音語として表現するならドスン(5数える間)ドスンといった感じだろうか。
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午後4時過ぎ、ピンポーンと来客を知らせる音がなり、同時に門前に立つ寿司屋の大将I氏の姿がモニターに映し出された。
大急ぎで書斎を出て階段を昇ったが勿論早くは上がれない。しかしこれまでとは明らかに違う力強さを感じて階段を昇ることが出来たのだった。
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大将I氏は活きがいい手長ダコが入ったからと運んで来てくれたのだが、活きがいいはずで生きたままのタコだった。
ネットに入れられた手長ダコは海水の中で手足を動かしており、海水にはブクブクとエアポンプで空気が送り続けられていたのだ。
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手長ダコのヌメリを取るなどした後、上のようにブツ切りに。
元気のいいタコでブツ切りにしてもモゴモゴ動きを止めないでいる。
家内が動画撮影してくれたが、私には当ページで動画を貼り付けることが出来ないので写真のみでの紹介とする。
韓国ではサンナクチと言い手長ダコのブツ切り刺身である。
食塩と胡麻油を付けてモゴモゴ動くタコの足を口に入れる。すると元気のいいタコの足の吸盤が口の中で吸い付く。それを上手に噛んでタコの食感と味わいを楽しみつつソジュ(焼酎)をグビッ。
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ゲテモノ喰いと嘲笑されそうだが、韓国南部の多島海地方ではフツウに食されている料理だ。
私は韓国へ行った折には必ず食べていた。
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寿司屋の大将I氏と済州島を訪れた折、私が食べたいからと店を探し回っていたことを知っているI氏が魚市場で見つけたので買い付けて持って来てくれたのだ。
これも私にとっての福のひとつだ。《深謝》
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masatukamoto at 20:46|PermalinkComments(0)
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