May 2008
May 24, 2008
慌しい広島行(ギャラリー・バザレ&ひろしま美術館)・・・3
加藤氏は安佐南の宿舎へ帰り、私はリーガロイヤルへ。
翌朝9時過ぎに『マティス&ルオー』特別展を鑑賞しに『ひろしま美術館』へ入った。
マティスとルオーの往復書簡が展示されていたのだが、二人に親密な関係があったということを私は知らなかった。
マティスと言えば赤、黄、青などの色を多用した人物画や切り絵の作品を思い浮かべ、ルオーと言えば太く黒い縁取りの作品やサーカスやピエロの作品を特徴的に思い浮かべてしまう。
この二人は1895年にエコール・デ・ボザールのギュスターヴ・モローの教室で出会っていたのだ。
モローは美術教科書的に言えば幻想的・象徴的な作風の画家として知られている。
この作品は『ナルキッソス』
油彩・カンヴァス
ギュスターヴ・モロー美術館 所蔵
マティスとルオー展パンフレットより
マティスもルオーもギュスターヴ・モローに師事していた頃の作品から年を経るにつれて作風が変化していくのであるが、そうした変化の過程を展示された多くの二人の作品から見て取れるのである。
マティスにしろルオーにしろ、これだけ多数の作品を一挙に展示している展覧会は私にとっては初めてのことであり、なかなか見応えのあるものだった。
以下、パンフレットの写真を少し紹介してみたい。
カタログには【禁無断転載】と記されているので仕方なくパンフレットより紹介することにしたが、無粋なことである。
商業的利用についての禁止を謳うなら分かるが、ただ単に【禁無断転載】などと記載すれば転載についての全ての行為を包含することになるので参考写真としての扱いすら出来なくなる。
ヨーロッパの美術館において、ホンモノの絵画であっても焼ける心配のあるフラッシュを焚かなければ撮影を可能としている対応とは大違いである。
どうも日本の美術館、博物館に関わる輩の了見の狭さというか、度量の小ささには呆れるばかりである。
下はアンリ・マティスの『肘掛け椅子のオダリスク』
油彩・カンヴァス パリ市立近代美術館 所蔵
下は、ジョルジュ・ルオーの作品である。
下の作品は、ジョルジュ・ルオーの『ピエロ』
油彩・カンヴァス パリ市立近代美術館 所蔵
パンフレットは極々一部しか写真を掲載していないので、多くの実物を鑑賞するには、やはり美術館へ足を運ぶ必要がある。
ちなみに東京での展覧会は終了し、広島で6月29日まで公開、その後は7月5日から8月31日まで新潟県立近代美術館、9月13日から10月19日まで愛知展として松坂屋美術館で開催される。
日仏交流150周年記念事業の一環らしいが、北海道、東北、関西、四国、九州での開催が無い。
こうした芸術文化の催しで東京が漏れることは先ず無いが、東京と地方の差というものが現実に有るということは全くオモシロクないことである。
翌朝9時過ぎに『マティス&ルオー』特別展を鑑賞しに『ひろしま美術館』へ入った。
マティスとルオーの往復書簡が展示されていたのだが、二人に親密な関係があったということを私は知らなかった。
マティスと言えば赤、黄、青などの色を多用した人物画や切り絵の作品を思い浮かべ、ルオーと言えば太く黒い縁取りの作品やサーカスやピエロの作品を特徴的に思い浮かべてしまう。
この二人は1895年にエコール・デ・ボザールのギュスターヴ・モローの教室で出会っていたのだ。
モローは美術教科書的に言えば幻想的・象徴的な作風の画家として知られている。
この作品は『ナルキッソス』
油彩・カンヴァス
ギュスターヴ・モロー美術館 所蔵
マティスとルオー展パンフレットより
マティスもルオーもギュスターヴ・モローに師事していた頃の作品から年を経るにつれて作風が変化していくのであるが、そうした変化の過程を展示された多くの二人の作品から見て取れるのである。
マティスにしろルオーにしろ、これだけ多数の作品を一挙に展示している展覧会は私にとっては初めてのことであり、なかなか見応えのあるものだった。
以下、パンフレットの写真を少し紹介してみたい。
カタログには【禁無断転載】と記されているので仕方なくパンフレットより紹介することにしたが、無粋なことである。
商業的利用についての禁止を謳うなら分かるが、ただ単に【禁無断転載】などと記載すれば転載についての全ての行為を包含することになるので参考写真としての扱いすら出来なくなる。
ヨーロッパの美術館において、ホンモノの絵画であっても焼ける心配のあるフラッシュを焚かなければ撮影を可能としている対応とは大違いである。
どうも日本の美術館、博物館に関わる輩の了見の狭さというか、度量の小ささには呆れるばかりである。
下はアンリ・マティスの『肘掛け椅子のオダリスク』
油彩・カンヴァス パリ市立近代美術館 所蔵
下は、ジョルジュ・ルオーの作品である。
下の作品は、ジョルジュ・ルオーの『ピエロ』
油彩・カンヴァス パリ市立近代美術館 所蔵
パンフレットは極々一部しか写真を掲載していないので、多くの実物を鑑賞するには、やはり美術館へ足を運ぶ必要がある。
ちなみに東京での展覧会は終了し、広島で6月29日まで公開、その後は7月5日から8月31日まで新潟県立近代美術館、9月13日から10月19日まで愛知展として松坂屋美術館で開催される。
日仏交流150周年記念事業の一環らしいが、北海道、東北、関西、四国、九州での開催が無い。
こうした芸術文化の催しで東京が漏れることは先ず無いが、東京と地方の差というものが現実に有るということは全くオモシロクないことである。
at 07:16|Permalink│
慌しい広島行(ギャラリー・バザレ&ひろしま美術館)・・・2
ホテルで寛いでいるうちに時刻も午後5時近くになったので、ギャラリー『バザレ』へは明日訪れる事にし、広島での夜の『檀家まわり』に出発することにした。
前回、お定まりの『檀家まわり』第一番・『どんどん』を訪れた時のことであるが、月曜日の午後5時でスタッフ全員?が地下の『ながはま』の店舗で会議を行っていたものだから小雪降る中を30分ばかり流川をブラブラしなければならなかった。
そのため今回は5時30分に店に着くようホテルを5時過ぎに出て本通を歩いていった。
新天地公園を曲がると暖簾が上がっており、開いた引き戸の中に川口氏(店長)の小柄な姿を見つけた。
この店が私の夜の『檀家まわり』の第一番目になっているのである。
この時間だから客も私が一番目。
互いに元気でいることを喜び、挨拶を交わす。
「今日来られたんですか?」
おいおい。ここへ来たっちゅうことは今日来たってことやないかい。昨日来とったら昨日顔を見せとるし、一昨日来とったら一昨日来とるやろうが。
なーんてことはイチイチ言いはしないが。
長浜さんの奥さん、ご長男、それにOさん、いつものメンバーが顔を揃えていた。
Oさんについては今回初めてお名前を知ったが、何と、加藤氏と同じ『真琴』(まこと)。
もっとも加藤氏は『真琴』の『真』を『眞』としているが、『まこと』を『真琴』或いは『眞琴』と表している人が私の知人で4人となり、内2人は女性である。
このOさんは男性であるが、山口県の出身で姓も珍しい。
ここで紹介しても良いが、あまりに珍しい名前(私の主観)のため、直ぐ特定されそうに思えるので、ご本人の許可を得てから紹介することにしよう。
この日は『アジの活造り』、『カレイの唐揚げ』、『もずく』、『魚卵の煮物』、それに鹿島の庭で採れたという小さな『さくらんぼ』。
この店では全て“おまかせ”で良いのである。特に食べたいモノが無ければ。ただし、小骨の立たないものという条件を付けてではあるが。
アジは20cmほどのモノであったが、この初夏とも言える時期のアジにしては珍しく脂の乗ったもので美味しく頂いた。
カレイも同じ程度の大きさの木っ端であったが、結構肉厚で骨を別途しっかりと揚げてくれていたので残さず頂いた。
モズクも美味かったし、魚卵はタイのように思えたが・・・ワカランが上手に味付けしてあった。
嬉しかったのは『さくらんぼ』。
佐藤錦やナポレオンと、色合いが綺麗で美味しいモノは大阪の市場でも手に入る、が、鹿島の庭で採れたモノというのが私には嬉しく、コレが本日最高のモノであると思えた。
多分に郷愁めいた思いで頂いたということなのであろう。
一度店を辞した後、加藤氏が本通駅に来たというのでパルコ前で落ち合い、再度『どんどん』へ寄ってから『檀家まわり』を始めた。
Oさん、ほぼいつも通りのコースや。
『通』から『火の鳥』へ。
2~3日滞在する時には『白鷹』とか『ラポール』とか、その他もろもろの店が加わるんやが、今回は1泊やし、加藤氏の体調が優れんかったんでココまで。
前回、お定まりの『檀家まわり』第一番・『どんどん』を訪れた時のことであるが、月曜日の午後5時でスタッフ全員?が地下の『ながはま』の店舗で会議を行っていたものだから小雪降る中を30分ばかり流川をブラブラしなければならなかった。
そのため今回は5時30分に店に着くようホテルを5時過ぎに出て本通を歩いていった。
新天地公園を曲がると暖簾が上がっており、開いた引き戸の中に川口氏(店長)の小柄な姿を見つけた。
この店が私の夜の『檀家まわり』の第一番目になっているのである。
この時間だから客も私が一番目。
互いに元気でいることを喜び、挨拶を交わす。
「今日来られたんですか?」
おいおい。ここへ来たっちゅうことは今日来たってことやないかい。昨日来とったら昨日顔を見せとるし、一昨日来とったら一昨日来とるやろうが。
なーんてことはイチイチ言いはしないが。
長浜さんの奥さん、ご長男、それにOさん、いつものメンバーが顔を揃えていた。
Oさんについては今回初めてお名前を知ったが、何と、加藤氏と同じ『真琴』(まこと)。
もっとも加藤氏は『真琴』の『真』を『眞』としているが、『まこと』を『真琴』或いは『眞琴』と表している人が私の知人で4人となり、内2人は女性である。
このOさんは男性であるが、山口県の出身で姓も珍しい。
ここで紹介しても良いが、あまりに珍しい名前(私の主観)のため、直ぐ特定されそうに思えるので、ご本人の許可を得てから紹介することにしよう。
この日は『アジの活造り』、『カレイの唐揚げ』、『もずく』、『魚卵の煮物』、それに鹿島の庭で採れたという小さな『さくらんぼ』。
この店では全て“おまかせ”で良いのである。特に食べたいモノが無ければ。ただし、小骨の立たないものという条件を付けてではあるが。
アジは20cmほどのモノであったが、この初夏とも言える時期のアジにしては珍しく脂の乗ったもので美味しく頂いた。
カレイも同じ程度の大きさの木っ端であったが、結構肉厚で骨を別途しっかりと揚げてくれていたので残さず頂いた。
モズクも美味かったし、魚卵はタイのように思えたが・・・ワカランが上手に味付けしてあった。
嬉しかったのは『さくらんぼ』。
佐藤錦やナポレオンと、色合いが綺麗で美味しいモノは大阪の市場でも手に入る、が、鹿島の庭で採れたモノというのが私には嬉しく、コレが本日最高のモノであると思えた。
多分に郷愁めいた思いで頂いたということなのであろう。
一度店を辞した後、加藤氏が本通駅に来たというのでパルコ前で落ち合い、再度『どんどん』へ寄ってから『檀家まわり』を始めた。
Oさん、ほぼいつも通りのコースや。
『通』から『火の鳥』へ。
2~3日滞在する時には『白鷹』とか『ラポール』とか、その他もろもろの店が加わるんやが、今回は1泊やし、加藤氏の体調が優れんかったんでココまで。
at 05:51|Permalink│
May 23, 2008
慌しい広島行(ギャラリー・バザレ&ひろしま美術館)・・・1
加藤眞琴氏の作品展を鑑賞するために広島まで行ってきた。
『思い立ったが吉日』と言うが、吉かどうかに関わり無く読みかけの本をショルダーバッグに入れて飛び出した。
新大阪・広島間は新幹線『のぞみ』で1時間30分程度であるが、我が家から新大阪駅まで同じくらいに移動時間がかかるので広島まで3時間の距離と考えねばならない。
50年近く昔なら大阪駅・広島駅間が8時間もかかっていたのだから、その当時のことを思えば随分ラクになったものではある。
新幹線『のぞみ』であれ『ひかり』であれ、乗車券と指定席券で片道10000円程度だから往復だと20000円。
それに宿泊がともなえばホテル代金が加わる。
ビジネスホテルもあるが、私が広島で泊まる場合はリーガロイヤル広島と決めているので旅費は結構高いものとなる。
いつもは博多・新大阪間の乗車券なので広島は途中下車となり、交通費を考慮する必要は無いが、今回のような場合は、やはりキツイ。
しかし、加藤真眞琴氏の個展の鑑賞が目的ではあったが、リーガロイヤル広島の直ぐ前にある『ひろしま美術館』において『マティス&ルオー』の特別展が開催されているのに出くわすという幸運に恵まれた。
県立美術館で『本願寺展』が開催されていることは知っていたのだが、『ひろしま美術館』の特別展は知らなかった。
前回広島に立ち寄った時には常設展のみで、何だか損をしたような気分でいたものだから、今回の『マティス&ルオー』展は将に儲けものという思いがしたのである。
『ひろしま美術館』は常設展と言っても決してツマランものではなく、素晴らしい収蔵作品を展示しているので誤解の無いように付け加えておく。
今回は思い立っての広島行であったためホテルの予約も入れず、広島駅からホテルに電話を入れた。
「あいにく満室」との返事であったが、私の保守的な一面がこうした時に表れるのである。
つまり、他のホテルへの『浮気』が気に入らず、何とかこれまでの状況を維持しようと、言い換えれば『我が侭』なのだが、リーガロイヤル広島のS氏に頼むという方途を取ったのである。
当日予約の際は全くの満室状況で受け入れ困難な場合があるのは確かであるが、通常、ダブル・ブッキングなどホテル側の不測の事態の場合に備えて何室かは空き部屋を留保しているものなのである。
別に私がいつもいつも無理を言っているわけではないし、ホテル側にしてもリピーターは大事にするのが通常である。
以前にも紹介をしているが、私はリーガロイヤル広島の部屋から瀬戸内の島々(広島湾の)を眺めるのが好きなのである。
午後4時過ぎであるが、日が長くなり、広島湾に浮かぶ島々が黒いシルエットとなって幾重にも重なる姿は気分をゆったりしたものにしてくれる。
30階の部屋からの眺めをパノラマとして紹介できれば良いのだが・・・
4枚の分割ではあるが、東側から順に西側への景色である。
つまり、比治山から江田島、似島、そして宮島に至る島々が一望できるのである。
ホテル側も気を利かせてくれて、今回が海側ならば次回は広島城側の部屋を確保してくたりするのだが。私は毎回海側で良いのだが・・・
が、これについて何ら言うことも無い。こうした配慮については有難いと受け止めているのだ。
ともあれ慣れた宿を確保できたことで気分的にも落ち着くことができた。
我が家にいるような感じを抱くことができないホテルでは基本的にホテルというのはダメなのである。
これは私の『わがまま』ではなく、ホテルというものは単に部屋を提供するだけのものでは無く、ゲストに対して我が家にいるような住環境を提供するというサーヴィス・・・商いという営業精神では無く、広義での宗教的奉仕といった面での精神的なサーヴィスが万事の底流になっていなければならないものと私は考えているのである。
と言って、『お客様は神様である』などという傲慢な思いを私自身が持っているわけでは決して無い。
私がホテル経営に携わったりホテルのスタッフの一員であるなら、このように考え、このようにゲストには接するであろうという思いを持っているということ、ただそれだけのことであり、私の考えをホテル側に強制するつもりも無い。
もっとも、或るホテルを評価する場合、私の評価基準を構成する要素のひとつではあるが。
これまでのところ、リーガロイヤル広島に関する限り、私の評価は『優』のまま変わってはいない。
『思い立ったが吉日』と言うが、吉かどうかに関わり無く読みかけの本をショルダーバッグに入れて飛び出した。
新大阪・広島間は新幹線『のぞみ』で1時間30分程度であるが、我が家から新大阪駅まで同じくらいに移動時間がかかるので広島まで3時間の距離と考えねばならない。
50年近く昔なら大阪駅・広島駅間が8時間もかかっていたのだから、その当時のことを思えば随分ラクになったものではある。
新幹線『のぞみ』であれ『ひかり』であれ、乗車券と指定席券で片道10000円程度だから往復だと20000円。
それに宿泊がともなえばホテル代金が加わる。
ビジネスホテルもあるが、私が広島で泊まる場合はリーガロイヤル広島と決めているので旅費は結構高いものとなる。
いつもは博多・新大阪間の乗車券なので広島は途中下車となり、交通費を考慮する必要は無いが、今回のような場合は、やはりキツイ。
しかし、加藤真眞琴氏の個展の鑑賞が目的ではあったが、リーガロイヤル広島の直ぐ前にある『ひろしま美術館』において『マティス&ルオー』の特別展が開催されているのに出くわすという幸運に恵まれた。
県立美術館で『本願寺展』が開催されていることは知っていたのだが、『ひろしま美術館』の特別展は知らなかった。
前回広島に立ち寄った時には常設展のみで、何だか損をしたような気分でいたものだから、今回の『マティス&ルオー』展は将に儲けものという思いがしたのである。
『ひろしま美術館』は常設展と言っても決してツマランものではなく、素晴らしい収蔵作品を展示しているので誤解の無いように付け加えておく。
今回は思い立っての広島行であったためホテルの予約も入れず、広島駅からホテルに電話を入れた。
「あいにく満室」との返事であったが、私の保守的な一面がこうした時に表れるのである。
つまり、他のホテルへの『浮気』が気に入らず、何とかこれまでの状況を維持しようと、言い換えれば『我が侭』なのだが、リーガロイヤル広島のS氏に頼むという方途を取ったのである。
当日予約の際は全くの満室状況で受け入れ困難な場合があるのは確かであるが、通常、ダブル・ブッキングなどホテル側の不測の事態の場合に備えて何室かは空き部屋を留保しているものなのである。
別に私がいつもいつも無理を言っているわけではないし、ホテル側にしてもリピーターは大事にするのが通常である。
以前にも紹介をしているが、私はリーガロイヤル広島の部屋から瀬戸内の島々(広島湾の)を眺めるのが好きなのである。
午後4時過ぎであるが、日が長くなり、広島湾に浮かぶ島々が黒いシルエットとなって幾重にも重なる姿は気分をゆったりしたものにしてくれる。
30階の部屋からの眺めをパノラマとして紹介できれば良いのだが・・・
4枚の分割ではあるが、東側から順に西側への景色である。
つまり、比治山から江田島、似島、そして宮島に至る島々が一望できるのである。
ホテル側も気を利かせてくれて、今回が海側ならば次回は広島城側の部屋を確保してくたりするのだが。私は毎回海側で良いのだが・・・
が、これについて何ら言うことも無い。こうした配慮については有難いと受け止めているのだ。
ともあれ慣れた宿を確保できたことで気分的にも落ち着くことができた。
我が家にいるような感じを抱くことができないホテルでは基本的にホテルというのはダメなのである。
これは私の『わがまま』ではなく、ホテルというものは単に部屋を提供するだけのものでは無く、ゲストに対して我が家にいるような住環境を提供するというサーヴィス・・・商いという営業精神では無く、広義での宗教的奉仕といった面での精神的なサーヴィスが万事の底流になっていなければならないものと私は考えているのである。
と言って、『お客様は神様である』などという傲慢な思いを私自身が持っているわけでは決して無い。
私がホテル経営に携わったりホテルのスタッフの一員であるなら、このように考え、このようにゲストには接するであろうという思いを持っているということ、ただそれだけのことであり、私の考えをホテル側に強制するつもりも無い。
もっとも、或るホテルを評価する場合、私の評価基準を構成する要素のひとつではあるが。
これまでのところ、リーガロイヤル広島に関する限り、私の評価は『優』のまま変わってはいない。
at 17:51|Permalink│
May 21, 2008
加藤眞琴氏も個展開催 バザレ・広島市安佐南区
個展が重なってしまった。
友人・加藤眞琴氏の個展が昨日より始まった。
今回の個展会場は広島市安佐南区にあるギャラリー『バザレ』。
ギャラリー『バザレ』はアストラムライン『やすひがし』駅の直ぐ近くである。
随分以前、もう10年近くになるだろうか、加藤氏の作品搬入のためにバンタイプの車を走らせたことがあった。
コンクリート打ちっ放しの壁面と広い空間が魅力的なギャラリーで、オーナーの好みなのか陶芸や染色・刺繍など民芸モノを扱っていたように記憶しているが、現在はどうなっているのだろうか。
加藤氏の今回の出品作がどのようものなのか、作品には勿論興味があるが、ギャラリー『バザレ』の今の様子も気になるところである。
大阪のギャラリー『天音堂』での個展出品作は色調的に暗いものが多かったように思うのだが、果たして今回は・・・
少し興味があるので、これから広島へ出向くことにする。
県立美術館で『本願寺展』も開催されているし、先日、九州・韓国への旅行の帰りに立ち寄らなかったので、夜は夜で‘檀家まわり’もしてみたい。
多分、加藤氏と共に歩くことになると思うが・・・
ギャラリー『バザレ』のページには、下のように表記されていた。
加藤眞琴絵画展 開催中
5月26日(月)まで
以上、ギャラリー『バザレ』のホームページより転用させてもらった。
今回の彼のDMは未だ手にしていない。
本日、夕刻に会った時にくれるのかな?
加藤氏の作品を無断で転用するのは良くないが、彼の個展に関するブログであるし、彼に事後承諾を得るということで勘弁してもらおう。
加藤氏の作品は上のように線と色を巧みに用いて、幼い頃の記憶を背景に彼の夢や希望、願い、祈りといったものを二次元世界でオーバーラップさせるものが多い。
40年ほど以前は、怖れ、恐怖、悲しみ、慟哭、怒りといった彼の思想を表現する作品を描いていたように記憶するが、いつの頃からか上の作品のような比較的明るい感じの作品が主になってきたように思う。
彼の新しい世界を垣間見るために、
さあ、広島へ出発しよう。
友人・加藤眞琴氏の個展が昨日より始まった。
今回の個展会場は広島市安佐南区にあるギャラリー『バザレ』。
ギャラリー『バザレ』はアストラムライン『やすひがし』駅の直ぐ近くである。
随分以前、もう10年近くになるだろうか、加藤氏の作品搬入のためにバンタイプの車を走らせたことがあった。
コンクリート打ちっ放しの壁面と広い空間が魅力的なギャラリーで、オーナーの好みなのか陶芸や染色・刺繍など民芸モノを扱っていたように記憶しているが、現在はどうなっているのだろうか。
加藤氏の今回の出品作がどのようものなのか、作品には勿論興味があるが、ギャラリー『バザレ』の今の様子も気になるところである。
大阪のギャラリー『天音堂』での個展出品作は色調的に暗いものが多かったように思うのだが、果たして今回は・・・
少し興味があるので、これから広島へ出向くことにする。
県立美術館で『本願寺展』も開催されているし、先日、九州・韓国への旅行の帰りに立ち寄らなかったので、夜は夜で‘檀家まわり’もしてみたい。
多分、加藤氏と共に歩くことになると思うが・・・
ギャラリー『バザレ』のページには、下のように表記されていた。
加藤眞琴絵画展 開催中
5月26日(月)まで
以上、ギャラリー『バザレ』のホームページより転用させてもらった。
今回の彼のDMは未だ手にしていない。
本日、夕刻に会った時にくれるのかな?
加藤氏の作品を無断で転用するのは良くないが、彼の個展に関するブログであるし、彼に事後承諾を得るということで勘弁してもらおう。
加藤氏の作品は上のように線と色を巧みに用いて、幼い頃の記憶を背景に彼の夢や希望、願い、祈りといったものを二次元世界でオーバーラップさせるものが多い。
40年ほど以前は、怖れ、恐怖、悲しみ、慟哭、怒りといった彼の思想を表現する作品を描いていたように記憶するが、いつの頃からか上の作品のような比較的明るい感じの作品が主になってきたように思う。
彼の新しい世界を垣間見るために、
さあ、広島へ出発しよう。
at 09:04|Permalink│
May 19, 2008
木原 千春 作品展・『そごう神戸店』新館7階美術画廊にて開催
木原 千春から神戸で個展を開催する旨の手紙が届いていた。
分かってはいたのだが体調がおもわしくなかったのと、何かとバタバタしていたため彼女への支援の手立てを打つのが遅れてしまった。
私にしては珍しいことであるが、個展開催を明日に控えた本日、全く慌しく作業を進めて何とか終えることができた。
作業といっても、彼女から届いたDMを私の名前で知人に発送することと、パソコンで通知できる友人たちに知らせること、それに電話をかけることである。
たったこれだけのことなのに・・・スマン。
現在29歳になる彼女を初めて知ったのは、彼女が17歳の時であった。
山口県長門市の隣に位置する三隅町、彼女の祖父の家であった。
その時のことは今でも鮮明に覚えているが、画用紙にクレパスで力強く塗りたくった生き物たちの絵の数々を見せてもらった。
随分荒っぽい作品ではあったが、原色のクレパスをしっかり塗りつけた存在感のある絵ばかりであった。
私は美術が専門ではないが、妙に感じ入るものがあって、彼女には画用紙の劣化があることを告げ、作品の公開と、そのための助言を長門市在住の画家・尾崎真吾氏とご内儀に頂くように話し、彼女への支援を尾崎氏のご内儀に依頼した。
以後、大阪・西天満の画廊主に企画展を開いてもらうなど、私も可能な限り支援をしてきた。
彼女は彼女なりに真剣に創作活動に取り組み、自らも作品発表を活発に行い、現在は東京を拠点に制作を行っている。
3月に私たち夫婦が東京へ出向いた折には赤坂で夕食を共にし、その後ジャズ・ライブハウスにて音楽を聴きながら久し振りに楽しく語らった。
その時には今回の個展の予定は立ってはいなかったので、神戸での個展と知って何とか予定を合わせねばと思ったものである。
これまでの付き合いや彼女の年齢を思えば私達の娘のような存在である。
元気で変わらずに素直で力強い作品を生み出してくれていることが、私にとって大いなる喜びなのである。
以下は『そごう神戸店』のページに掲載されている内容である。
木原千春作品展
5月20日(火)~5月26日(月) ※最終日は午後4時閉場
次世代アートを担う若手作家として
内外の期待を集めている木原千春氏。
自由なモチーフと大胆でヴィヴィッドな色彩、
構成は画面を超え、圧倒的な説得力をもって
見る者に迫ってきます。
今回は自画像、動物、花などの
魅力溢れる作品の数々を一堂に展示販売いたします。
作家来場
日時:5月25日(日)
午後3時~午後5時
※都合により変更になる場合がございます。
26日もいるらしい。
『そごう神戸店』新館7階の美術画廊
何とか都合をつけて見にいってやりたいものだ。
本ページをご覧になった皆さん方も是非よろしく頼みます。
分かってはいたのだが体調がおもわしくなかったのと、何かとバタバタしていたため彼女への支援の手立てを打つのが遅れてしまった。
私にしては珍しいことであるが、個展開催を明日に控えた本日、全く慌しく作業を進めて何とか終えることができた。
作業といっても、彼女から届いたDMを私の名前で知人に発送することと、パソコンで通知できる友人たちに知らせること、それに電話をかけることである。
たったこれだけのことなのに・・・スマン。
現在29歳になる彼女を初めて知ったのは、彼女が17歳の時であった。
山口県長門市の隣に位置する三隅町、彼女の祖父の家であった。
その時のことは今でも鮮明に覚えているが、画用紙にクレパスで力強く塗りたくった生き物たちの絵の数々を見せてもらった。
随分荒っぽい作品ではあったが、原色のクレパスをしっかり塗りつけた存在感のある絵ばかりであった。
私は美術が専門ではないが、妙に感じ入るものがあって、彼女には画用紙の劣化があることを告げ、作品の公開と、そのための助言を長門市在住の画家・尾崎真吾氏とご内儀に頂くように話し、彼女への支援を尾崎氏のご内儀に依頼した。
以後、大阪・西天満の画廊主に企画展を開いてもらうなど、私も可能な限り支援をしてきた。
彼女は彼女なりに真剣に創作活動に取り組み、自らも作品発表を活発に行い、現在は東京を拠点に制作を行っている。
3月に私たち夫婦が東京へ出向いた折には赤坂で夕食を共にし、その後ジャズ・ライブハウスにて音楽を聴きながら久し振りに楽しく語らった。
その時には今回の個展の予定は立ってはいなかったので、神戸での個展と知って何とか予定を合わせねばと思ったものである。
これまでの付き合いや彼女の年齢を思えば私達の娘のような存在である。
元気で変わらずに素直で力強い作品を生み出してくれていることが、私にとって大いなる喜びなのである。
以下は『そごう神戸店』のページに掲載されている内容である。
木原千春作品展
5月20日(火)~5月26日(月) ※最終日は午後4時閉場
次世代アートを担う若手作家として
内外の期待を集めている木原千春氏。
自由なモチーフと大胆でヴィヴィッドな色彩、
構成は画面を超え、圧倒的な説得力をもって
見る者に迫ってきます。
今回は自画像、動物、花などの
魅力溢れる作品の数々を一堂に展示販売いたします。
作家来場
日時:5月25日(日)
午後3時~午後5時
※都合により変更になる場合がございます。
26日もいるらしい。
『そごう神戸店』新館7階の美術画廊
何とか都合をつけて見にいってやりたいものだ。
本ページをご覧になった皆さん方も是非よろしく頼みます。
at 17:28|Permalink│