May 2015

May 31, 2015

5月のこと・・・(3)

季節は確実に移っている。
この時期にしか出回らない実山椒を買い入れた。
このところ毎年作っているチリメン山椒をと思っているからなのだ。
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小枝を取り去り実だけにする。
手間な作業ではあるが、動けずに座ったままでいる私にもこれくらいの作業は出来る。
長い時間がかかるので足はむくむし、手の指先は山椒の香りが染みつき痺れもする。
s-2015-05-27_061526とりあえずは山椒の実だけにして、さっと塩茹でしてもらった後は直ぐに冷やして冷凍保存。
これは家内にしてもらわねばならない。
何だかんだと文句は言うが、きちんとやることはやってくれる。
あとは良いチリメンジャコを仕入れることだが、私の場合は物を見て買うのではないので当たり外れがあるのだ。s-2015-05-31_154816
昨年は良い物に当たったが、一昨年はイマイチ。 まあこれは仕方がない。

チリメンジャコが手に入れば煮る作業に入るのだが、味付けも含めて家内の腕は随分上がった。
ところが食べる段になると、家内はチリメン山椒から山椒除け作業を始めるのだ。
チリメンジャコに着いた香りは良いらしいが、痺れる感じの辛みが好かんのだと。
山椒の辛味成分はサンショールと言い、私などこの辛みが好きなのだが・・・・・

実山椒が過ぎれば梅にラッキョウ、新生姜と続くが、私自身満足に作業することが出来ず、結局のところ家内にさせるようなことになるのも悪いので今年は止めておこうかと考えている。
何だか寂しいが足の回復を急ぎたいものだ。
その私の足のリハビリと回復の様子を見たいと家内の姉が訪ねて来てくれた。
丁度 S・OTの担当日で、ベッドでのマッサージから路上訓練の一部始終を見てもらうこととなった。
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 S・OTはリハビリ室や病室での施療時、他のPTや付添人・家族などの観覧を受けているので別段気負うことも無かったようだが、私の方は参観日に学習の様子を見られている小学生の気分であった。
♪ ありのままで いいの~ ♪
なーんて思いながらも、少しでもエエとこ見せようと思ったり・・・・・s-2015-05-21_102206

ま、現況を見てもらい、
褒めてももらったし励ましてももらった。
忙しい中、遠方の我が家まで足を運んでもらったことだけで有難く感謝である。
お寿司大好きな姉ゆえ、大将Ⅰ氏に昼食を頼んだ。
が、この時の写真は無い。 
多分気分が高揚していたのと、姉をダシに好物で昼間からイッパイやろうなど色々頭の中で思いが交錯していたからに相違ない。
なお上の写真は翌日の夕食で柿の葉寿司が載っている。
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大将Ⅰ氏の柿の葉寿司は何度も紹介しているが、今回の柿の葉も薄く柔らかい新葉で葉っぱごと食べても美味しいものであった。


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5月のこと・・・(2)

もう何年も食べていないものがある。
オムライス、焼きそば、スパゲティ、焼きめし、カレーライス、丼もの、トンカツ、唐揚げ、焼き肉などなど。s-2015-05-25_142130
理由は分かっている。
摂取カロリーがオーバーしそうになるので家内が私の献立から外しているのだ。
オムライスを構成する薄焼き玉子だとか、細かく切った玉ネギ・人参、それにグリンピースなど単品のおかずとしては出されるし、カレーライスではないけれど、野菜の炒め物でカレー風味というようなのは食べさせてもらっている。
しかし、それらはあくまでも料理を構成する部分でしかなく、せいぜい『もどき』でホンモノとは言えない代物である。

ところがあまり帰って来ない息子がカレーを作ったからと届けてくれたのだ。
ぶっはははは。
家内もこれはダメだとは言えず、3年ぶりのカレーライスを頂くことになったのだ。
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もっとも白いご飯ではなく、ちっちゃな茶碗一膳分の十穀米カレーであったが美味しく美味しく頂いたことは言うまでもない。

子どもたちが小・中学生だった頃、給料日前の月末や仕事の繁忙期に家内は3~4日分のカレーを煮込んでいs-2015-05-25_141622たものだ。
子どもたちには大好評で、その上、家内にすれば家事に要する時間削減が出来ると真に都合良い優れた献立だったのだ。

まあ手抜き(?)のようなものだったのだが、責めることなど私にはできんかったし、私自身も喜んで食べていたのだ。
そんな好物のカレーを3年ぶりに食べさせてもらうことが出来たのだ。
息子に礼を言わねばならないな。



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5月のこと・・・(1)

5月も晦日となったので書き洩らしたことを少々。s-2015-05-24_111533

早朝コンサートに限らず日中の曲目でもフィンランド月間が延びている。
作曲、指揮、演奏と様々な音楽家を順次巡っていると終演が見えない。《笑》
カレヴィ・アホ(Kalevi Aho)もフィンランドの作曲家の一人で、これまで10数本の交響曲をs-2015-05-24_113016発表している。
彼の多くの作品について私は未だほんの一部しか聴いていない。 と言うのも彼の作品(CD)を入手するのが難しいのだ。
バッハやベートーベンなどは演奏家も多く、彼らの全集も出ており聴こうと思えば誰でも聴ける状況にある。
最近、オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)がラハティ交響楽団(Sinfonia Lahti)を指揮してのCDが販売されているので多くの作品を聴くことが出来るようになった。 しかしそれでも猶カレヴィ・アホの作品に触れる機会は少ない。s-2015-05-31_104100

この度入手したのはヨーン・ストルゴース
(John Storgårds)
がラハティ交響楽団とラップランド室内管弦楽団を指揮してのルオスト交響曲(第12番)。
ルオストと言うのは
Mt.Luostoのことで、
参考までに地図上で位置を示してみる。
Mt.Luostoは標高は高くないがラップランドと呼ばれる緯度の高い地域にあり、オーロラ・ツアーで有名なロヴァニエミよりも更に100キロメートルばかり北東に位置するから長い冬の自然環境としては大変厳しい所に違いない。
そんなラップランドにも短いが夏が訪れる。
交響曲第12番(Luosto)は『オーケストラと室内管弦楽、10人の野外音楽家s-2015-05-24_112020と2人の歌手のための』という副題が付けられている。
このサブテーマに沿ってMt.Luostoの斜面に指揮者、歌手、演奏家と聴衆が集い野外演奏会が開かれたのだ。
カレヴィ・アホがどのような思考をもって交響曲第12番
(Luosto)を作曲したのか私は知らないが、ラップランドの地勢を想像しながら聴いたのだった。

ユハ・カンガス(Juha Kangas)指揮でs-2015-05-29_095032
オストロボスニア室内管弦楽団(Ostrobothnian
Chamber Orchestra)が演奏する北欧に関連する作曲家の作品集CD。

また訪ねることが出来るかどうか。
フィンランドの自然環境や神話などなど、音や思いなどをない交ぜにCDを楽しませてもらったのだ


masatukamoto at 12:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

美味し酒

5月もいよいよ終わり。
新緑に燃える山も濃い緑の部分が『もこもこ』と膨らみ広がってきているような・・・・・
日の出の時刻に合わせて撮影している写真を久しぶりに提示してみよう。
5時10分
前回は4月26日の日の出を27日付けのブログに記載しているが、その時の日の出位置は示準にしているテレビアンテナ(写真中央)の右側だったが、昨5月30日には左側に見えるようになっていた。s-2015-05-24_123723
しかも、日の出時刻は5時8分くらいに。
季節の移り変わりに気付く事が最近ちょくちょくある。
Sさんに頂いた破(淡)竹にしろ新玉ネギにしろサヤエンドウにしろ野菜(も)大好き人間の私には季節の変わりを感じさせてくれる嬉しい作物であった。
s-2015-05-25_142311上の写真は莢(さや)から取り出した空豆。
写真左側のソラマメは少し切れ目を入れ、ただ塩茹でしただけのものだが、これが私の大好物。
元気だった頃なら塩茹での空豆だけで酒瓶が空いてしまったであろう。
弁解するようだが、私の場合ウワバミのように酒をがぶ飲みするのではなく、料理を主にチビリチビリと飲むので大酒のみの類いではないのだ。
美味し料理があれば結果として酒の量が増えていたというだけのこと。
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だから酒が嫌いなわけでも酒に呑まれるということもない。
では酒が強いか弱いかと問われれば『うーーむ』。
人並みに酔い、目が回ることなど常のことだ。 が、ぶっ倒れることは無いし、ぶっ倒れる以前に飲まないというs-2015-05-25_142917自制心はキッチリと働く。
だから、酔って覚えていないなどと無様な無責任な飲み方をすることは決して無い。

頂戴した破(淡)竹もコレで終わり。
お醤油で刺身を頂くように味わうのが私にとっては最良の食べ方であった。s-2015-05-24_104510

ともあれ美味いお酒を美味い料理とともに味わうという飲み方をしてもう何十年にもなる。
何でも良い、酔えば良い、気持ち良く気分が高揚するなら塩ひとつまみでも良い、酒の味も質も問わないという飲み方を卒業して40年を過ぎてしまった。

神経系の実験に供した食用ガエルの脚(もも)に塩をふってガスバーナーで焼き、それを肴に消毒用エタノールの水割りを飲んだこともある。
しかし、これは『遊び心』。 小遣いが不足していたわけでもないし、何が何でもアルコールを口にしたかったわけでもない。

タコは真蛸が美味いことは以前にも書いているが、明石海峡や紀淡・鳴門海峡など近い海で獲れたタコなら活け(生)でも茹でたものでも家内は買ってきてくれるのだ。
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写真は和歌山のものを少量のオリーブ油で軽く炒めたもの。

掲載した写真のような料理のいずれとも相性の良い酒が以前にも紹介している奈良・中本酒造の『山鶴』。
私にとっては少々高級な精米歩合40パーセントの純米大吟醸酒である。s-2015-05-25_142824
一言で言えば『うまい』酒であり、『上等』とも。
私は常々『日本酒は料理とと共に楽しむもの』で、料理と酒が互いに相乗的に関わり合う間柄が最高だと言ってきた。
だから癖のキツイ、自己主張の強い酒を私は好まない。
そうした私の感覚にぴったりくる日本酒のひとつが『山鶴』なのだが、少々価s-2015-05-24_104902格が高い上、足が不自由なために買い求めに行けない、故に配送費用が上積みとなり、何とも悲しく痛いという『泣きっ面に蜂』の状態なのだ。

以前から生協の店に置いているからと『春鹿』を買ってきてくれている家内だが、先日『蔵人の詩』を見付けたからと買ってきてくれた。
家内が散歩や買い物のついでに買ってきてくれるのだが、
720ml瓶と言えど荷物を持って急坂を登ってくることは大変疲れることだ。

何やかやとワカッチャイルケド・・・・・


masatukamoto at 07:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 23, 2015

一人だけの夕膳で一献

表題の通り昨夜の夕食は私一人だけで済ましたのだった。
勿論自分で台所に立って・・・・・など出来ないので家内が出かける前に惣菜の鉢をお盆に乗せて食卓に置いてs-2015-05-22_221018くれたものを頂いたのだ。
湯沸しポットや酒瓶も置いてくれていた。
ともかく立ち上がり歩き座るという動作を極力少なくするようにして、私一人の時の転倒事故が起きる確率を出来る限り低くしようとしてくれているのだ。
有難いことだ。

ところで昨夜の鉢の一つには破竹(はちく)を軽く茹でたものが盛られていた。
破竹は淡竹とも書き、時期的には春先から出回る孟宗竹の筍に続いて出てくるものだが市場で売られているのを私は見たことがない。
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上の写真が破竹(淡竹)で長さ約80cm、胴下部の直径10cm足らずであった。
これほどの丈になった孟宗竹の筍なら硬くて食べられないが、破竹の場合は苦味(えぐ味)も無くて柔らかいのでs-2015-05-24_103847ある。
昨夜はワサビ醤油で頂いた。
写真の新玉ネギや破竹、サヤエンドウに空豆などは家内の音楽仲間のSさんがご主人と共に収穫したものを持って来て下さったのだ。

筍は孟宗竹が3月から5月にかけてよく出廻り、今春我が家も頂き物を食べたことをブログに書いた。s-2015-05-22_220806
そして5月19日に破竹を頂き、今月下旬から来月にかけては真竹の筍になるだろうか。
6月から7月頃は東北地方の山で根曲り竹(姫竹)の筍の季節となる。 この根曲り竹というのは千島笹(チシマザサ)の筍で鉛筆2~3本程度の太さで長さも20cmに満たないものを食べてきた。

野菜たっぷり美味しい惣菜を幾つも用意してくれたので、やはりお酒をと。
s-2015-05-24_104158いつも通り芋焼酎『佐藤黒』を 1 対 9 程度の超々薄い湯割りでチビリチビリ。
しかし白湯のようなのを飲んでいても美味しくないので日本酒を飲むことに。

銘柄は『蔵人の詩』。s-2015-05-21_101706
精米度合い6割、アルコール度16度と少し高めのお酒だが、家内が用意しておいてくれたもので『山鶴』を造っている中本酒造のお酒だ。
今回初めて仕入れたのだが、味わいとしては口当たり良く飲みやすいお酒であった。 しかし軽いという感じではなく、なかなかしっかりしたお酒で私にとっては『飲み過ぎ要注意』の札を貼らねばならないものに分類できる。

しかし如何に美味しいお酒であっても、一人で飲む酒というのは精神的にはウマクナイのだ。
s-2015-05-21_102008私が一人で飲みに出かけるということはこれまでちょくちょくあった。
『ちょくちょく』ではなく『しょっちゅう』と言うべきでしょと、家内はよく言うが・・・・・

ウマイ料理には美味し酒。

料理と酒の関係は相乗関係にあり、それに人が加われば私にとっては最上となるのだが、家内が出かけたこの夜、私の相手をしてくれたs-2015-05-21_102537のは
パーシー・フェイス(Percy Faith)に
ウェルナー・ミューラー
(Werner Müller)の楽団。
ウェルナー・ミューラーはリカルド・サントス(Ricardo Santos)楽団の名前の方がよく知られているかもしれない。

余程面白く興味が湧くテレビ番組があれば別だが私の相手は音だけの方が良く、この夜の演奏のメインはエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮でレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏によるs-2015-05-21_102405チャイコフスキーの交響曲5番と6番。 それにスヴャトスラフ・リヒテルのピアノによるピアノ協奏曲1番。
今はレニングラード・フィルハーモニー交響楽団とは言わずサンクトペテルブルク交響楽団と名称が変わってしまっている。
1970年、大阪万国博の折にレニングラード・フィルのコンサートを聴きに行った。 そうした意味でも古く懐かしい演奏ということs-2015-05-22_212937になる。

美味し料理に美味し酒、それに素敵な音楽で先ずます楽しい時を過ごすことができた。
家内が帰ってきたのは 9 時半すぎ。
仏蘭西料理の夕食会だったらしいが、レストランが某駅近くで乗り継ぎがスムースだったので早く帰ることが出来たのだとか。
料理や友人たちのことを次から次へと語っていたので家内も楽しい時を過ごすことが出来たのだろう。
良かった、良かった。




masatukamoto at 15:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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