February 2017

February 27, 2017

留守番

今日は家内所用のため私の昼食とおやつを用意して朝から出かけていった。
昼食と言っても大したものではない。
s-s-雪模様-1-1会社へ戻る途中たまたま近くを通ったからと立ち寄った息子が「わびしい昼ご飯やな。」と言った通り、見かけは確かにワビシイかも。
写真の通りに小さなカップ製品の『きつねうどん』である。
s-2017-02-27_150211ところが、これは私にとっては念願かなったご馳走なのだ。
インスタント製品としては皿や鍋に入れて電子レンジやガスコンロで加熱する冷凍食品を昼食に出してもらったことはある。《スパゲッティ・カレーうどん・ねぎ焼き》
しかし多分30数年になろうか、カップ麺というものを口にしていないので食べてみたいと思っていたのだ。2017-02-27_紅梅
寒い時期だから、カップ麺だと湯沸しポットから熱湯を注げば温かい麺を食べることが出来る。
コーヒーやお茶を淹れるのと同じ作業だから今の私にでも出来る作業だ。だから昼食を用意して出かける時にはカップ麺で良いから、と言うか、カップ麺を食べさせて欲しいと家内に頼んでいたのだ。
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しかし家内の頭には『Cup noodles are not good.』という教義めいたものが巣食っているのか、これまで一切出してくれなかったのである。s-s-雪模様-2-2

一面有難く嬉しいことではあるが、他方ガチガチの石頭めと思いもするのだが・・・・・
ぶっははははは、何も言えぬ、何も言わぬ。


masatukamoto at 16:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 24, 2017

味覚

チョコレートの味を表現するなら苦いとか甘いであろう。
それは原料であるカカオのほか、砂糖やミルクを加えてあるからで当然である。
勿論チョコレートの中にフルーツなどを入れると他の味わいも加わる。s-2017-02-23_164320

HERSHEY'SやVAN HOUTENの缶を手に入れにくかった頃、寒い冬の日に母は片手鍋でミルクを温め、そこへチョコレートの塊を溶かして砂糖を加え、私の為に
温かーいココアをよく作ってくれた。
ココアもカカオを基にした飲み物だから味覚の基本は苦味と甘味である。
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感覚としての味覚は、甘味(甘い)、酸味(酸っぱい)、塩味(塩辛い)、苦味(苦い)、旨み(うまい)に分けられる。
こうした味覚は舌にある味蕾で感じ取り、信号として脳に送り知る(認知)こととなる。
こうして認識したことを伝達するのが記号としての言語(音声や文字)だが、現状は世界に共通する言語は無く、特定の民族や国家に限られているというのが正しかろう。
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だからそれぞれの言語で味覚を言い表しても共通する言葉は無いと私は思っている。
例えば、漢字を用いる日本語と中国語を比べても『甘い』は【甜・ティエン】、『酸っぱい』は【酸・サン】、『塩辛い』は【咸・シエン】、『苦い』は【苦・ク】、『うまい』は【美味・メイウェイ】と文字こそ似ているが音読みで表現する中国語と共通するとは言えない。
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言語として世界に共通するものは無くとも味を感知する細胞の『味蕾』は世界共通である。
冒頭で書いたようにチョコレートを食べて感じる味わいは言葉で異なれども世界中の人々は苦いとか甘いとか表現するはずである。(味覚に障害ある場合を除き)
砂糖をなめて塩辛いと感じる人は世界中どこにもいないハズで、同一言語を用いる社会に暮らす人々は味覚を表現する言葉について共通の認識をもって使用しているものだ。
つまり『酸っぱい』という言葉を感知すれば《酸っぱさ》を共有できるわけだ。
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観点を変えて言えば、言葉は感情や意志などを伝達する言葉なればこそ正確で齟齬なく疎通出来る言語、つまり出来るだけ広い地域や多くの人々の間で同一の感覚を共有できる言葉の使用が望まれるのだ。
しかし、いかに言葉を駆使しても感覚をそのまま言語で表現することに無理があるのは承知だ。
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出汁の『旨み』は汁椀を口にした途端に舌が感じ取るものだが、味わいの判別は食べ物によって時間差が出るものだ。
ご飯は色合いや形、香りといったものが先行し、口に含んだ時点での味わいは弱く、噛めば噛むほどに味わいs-2017-02-09_150817を強く感じるようになるものだ。

テレビで料理の味などをリポートする場面をよく見るが、私はリポーターの『感性や知性』を合わせ見てしまう。
表現は感覚的なものだが、表現するための大事な持ち駒として言葉遣い、語彙数の豊富さ、文の構成力などが挙げられるが、ホントいろんな人がいるものだと思う。
中には、コイツ味音痴か味覚に障害があるのか、それとも言葉を知らんのかと思う奴もいる。
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魚の刺身を口にいれた途端に「アマーイ」だと。
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砂糖をまぶしてあるなら分かるが・・・・・
若い人たちの中には新鮮さを表現するのに『甘い』という言葉を使っているのかなと思える場面もあるが、これはオカシイと私は思っているのだ。
咀嚼しているうちに『甘味』を感じだしてくることはあるが・・・・・



masatukamoto at 18:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 23, 2017

チョコから

チョコレートからの連想が広がる。
s-2017-02-23_164005初めて食べたチョコレートが進駐軍兵士の投げた HERSHEY'S の
板チョコだったことを前々回に書いた。
私はガキ大将に続くゴン太坊主らのグループにくっ付いていただけのチビだから板チョコの小さなかけらを貰っただけのことだったが。 
チョコレートと言えば苦味と甘味を感じる食べ物だが、初めて口にした時は嬉しくて苦味よりも甘味を強く感じたものだった。
114勿論当時はハーシーズなど名前も知らなかったが、包み紙などの印象から後に 「コレやったんや」 と実物と合わせ見ることで記憶が再構成されたのだ。

進駐軍の米兵に貰ったのはコーヒー缶やチューインガムもあったが、コーヒー缶は緑色に白文字の記憶から後にMJBであったことが分かった。 チューインガムについて商品は不明のままだが、後にハリス(国産)製品とは違うことだけは分かった。当時大阪ではハリスのチューインガムが最もよく売られていたことから判断したのだが多分正しいと思う。
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その頃、父親に連れられ祖父の居宅へ市バスで行っていたのだが、都島本通6丁目の交差点を過ぎて暫く走った辺り、多分高倉か赤川あたりだったと思うがハリスの工場があった。工場の正門には左右の門柱に架かるように金網の筒が設えてあり、リスが飼われていたという記2017-02-04_182015憶がある。

もう60数年も昔のことだが、ひとつの記憶を想起すると、それは幾重にも重ねた蚊帳生地の網の目を縫うが如く次々と記憶がつながり連想がどんどん広がり途切れることが無いほどなのだ。



masatukamoto at 17:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

20日遅くから吹き出した強い風は21日も丸一日続き、日付が22日に変わっても猶午前3時頃まで吹き続けた。
そよ風、涼風、松風などなら風も良い。しかし何度か書いている通り私は『地震・雷・火事・親父』ならぬ『
地震・2017-02-04_181852雷・火事・台風(豪雨&暴風)』が怖ろしくて大嫌いなのだ。
気象庁は20日午後になり、近畿地方で4年ぶりに『春一番』が吹いたと発表。
22日の朝、強い風は治まったものの窓外は一面真っ白な景色に変わり、ちらちら雪が舞っていた。
東大寺の修二会(お水取り)本行は3月1日に始まる。2017-02-04_182129
あと一、二度は寒さ厳しい日々を過ごさねばならぬかもしれぬが着実に春が近付いて来ている。

私の身体も北風ばかりではない、近頃は東風を感じられるようになってきているのだ。
有難くも嬉しくもある此の頃だ。




masatukamoto at 07:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 21, 2017

St. Valentine's Day 【2】

前回ヴァレンタイン・デーが日本の年中行事の一つとして定着したようだと書いた通り私の幼少期には無かった行事だ。
この言葉について初めて知ったのは昭和34年(1959年)か昭和35年(1960年)のことだった。
112新聞発行の年月日を正確に覚えているわけではないが、当時の毎日新聞か朝日新聞の下段広告にヴァレンタイン・デーという文字とチョコレートの写真が掲載され、ヴァレンタイン・デーにはチョコレートを添えて思いを伝える風習があるといったことが記されていたのだ。
この新聞広告によって私は初めてヴァレンタイン・デーのことを知ったのだが、知識としてのこの記憶は今も明確に残っている。
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チョコレートのメーカーは?商品名や形状は?。 
これらについてハッキリ思い出すことは出来ないが、従来の板チョコに比べると少し分厚くて商品の表面積は狭く黒色の包装であったといった記憶が残っているのだ。
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どうやらいろんな記憶を繋ぎ合わせると MORINAGA の
『BLACK』という製品だったように思うのだが、記憶が正確かどうか自信は無い。
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ヴァレンタイン・デーのテーマとの関わりは無いが、私が初めて口にしたチョコレートはホロ付き軍用トラックの荷台に乗っていた進駐軍兵士が放り投げてくれたハーシーズ(HERSHEY'S)だった。
いわゆるガキ大将の年長者がギブミー◯◯と深緑色した進駐軍のトラックに大声を掛けると、時に兵士がチョコレートやチューインガムを放り投げてくれ、小っちゃな私たちもその「おこぼれ」にあずかることがあったのだ。
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ヴァレンタイン・デーの記憶から綴ってみたが、40年ほど前なら「倉庫を一棟借りたよ。」なーんて冗談を飛ばしていたこともあったことを思い出す。
チョコレートは好きだし、頂けるなら猶嬉しい。
ありがとう。






masatukamoto at 21:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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