November 2019

November 28, 2019

追 想 ⑴

長兄が「私の葬式はしなくて良い」と語っていたのを私も何度か聞いた記憶がある。
華美を嫌い質素で合理的な思考をする人というのが私の長兄観であり、葬式は要らないという兄の思いを特段不思議に思うこともなかった。
そんな長兄の思いを兄弟姉妹も同じくしていたのか、身内だけのこじんまりとした葬儀を無事に終えることができた。
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葬式はしなくて良いというのが長兄の考えであったが、全く何もしないという状況をイメージすることは私には出来なかったし他の兄弟姉妹も同じではなかったろうか。
形式ばった『式』は要らないというのが真意であったと思うのだ。
だから祭壇も簡素にし供花も親族で一対とした。
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病院ベッド上から火葬場を経て遺骨として自宅に帰ってくるまで、遺体となった長兄が自ら動き巡って2019-11-28_171544くるわけではない。
死亡診断書から死亡届、火葬申請と火葬許可証、火葬申込みと、一連の事務や遺体搬送を遺族の手で行うのは至難である。
形式ばった『式』は要らずとも、数え切れぬほどの人たちと交わった人生最後の最期、身内の者はともかく生前縁を結ぶことの無かった人たちの最低限の助けを求めるは至当かと。
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ただ物故の身として縁を知り、感謝の思いを感じ伝えることが出来るのかどうか、彼岸のことは私には分からない。
今頃、長兄は・・・
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近頃シュウカツという言葉をよく聞く。
私の学生時代に就職活動と呼んでいたのが縮められて『就活』。
今、オジンとなった私の場合は『終活』。
いろいろと考えさせられることが多い。
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masatukamoto at 17:18|PermalinkComments(0)

November 15, 2019

残念

午前4時半、電話のベル音が鳴るのと同時に私も家内も起きた。
受話器を取った家内の表情で最期の連絡が入ったと思い、私は直ぐに出かけられる用意に取り掛かった。病院から姉に長兄の血圧が急激に低下したと連絡があり、直ぐにそのことを我が家へ伝えてくれたのだ。
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前日、病室に詰めていた家内が帰宅して兄の様態を私に話してくれたのだが、その時点で兄の最期が近いとs-2019-11-16_101932私の脳内信号がせわしなく点滅していたのだった。
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家内の話では兄はずっと眠ったままだったと。手を握って声を掛けたり何度も起こそうとしたが病室に詰めている間中ずっと目覚めることなく、その兆候も見られなかったと。手は温かく呼吸は安定し、バイタル・モニターによる各種数値や波形も異常は無かったようだ。しかし血圧が低かったことと尿バッグが殆ど空であったことも話してくれていたのだ。
痰の量を抑えるために点滴の量を少なくしていることは考えられるが、排尿が殆ど無かったということは腎不全を疑うことや血圧が低いことも脳内信号に刺激を送ってきた要因だ。モルヒネ塩酸塩液の注射により眠り続け、苦しみなく容体が推移していることは兄にとっては良いことだろうと、最期が早いか遅いかは天命に委ねなければならないことと私は受け止めていた。
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4時40分、外はまだ漆黒。田舎町のことゆえタクシー会社も営業しておらず、危急の際は私が車を運転して駆けつけるつもりをしていたので着替えもそこそこに出発したのだった。
が、更なる一報で長兄の心臓停止を知った。
家内にすれば親代わりの長兄である。覚悟はしていたと思うが残念に違いない。
末弟に加えてもらい何かと世話になった私も同様である。
【 合 掌 】





masatukamoto at 23:30|PermalinkComments(0)

November 13, 2019

浦島太郎のような・・・

浦島太郎が海底の竜宮城で乙姫と暮らしたのが3年。その浦島太郎が地上の村に帰ったら700年の時が過ぎていたのだと。1年が233.33・・・年。果たしてどちらが良いのやら。
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それはともかく科学の世界は日進月歩と表現する以上のスピードで発展を続けているのは間違いない事実。専門分野はともかく、隣接する関連諸科学など3年もご無沙汰したら浦島太郎と同じ状況に陥ってしまうこと間違い無し。デ アルト
私ハ 思ッテ イル。
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前頁で長兄の入院時の経緯について触れた。
現在、入院時の危機的状況から大きい変化はないと私は推測している。見舞うことの出来ぬ私が推量する根拠は医師の病状及び加療説明、それに治療を受けている長兄の様子を家内の耳目を通じて仕入れていることによる。分からないとか疑問に思うことについては家内を通じて尋ねるようにしているので当s-2019-07-06_143835日でなくとも明くる日には分かるのだ。
入院時に今日かもしれないし明日かもしれないと医師に言われた時のまま、明らかな快癒兆候が見られたことは一度も無い。そればかりか既に呼吸困難に陥り血中酸素飽和量が60%まで落ちたのが2回。
最初の時、主たる原因が胸水の貯留にあると分かっていたので長兄の身体現況説明と胸水を抜くことが快癒への第一ステップであることと、その手術法や経験した者の感想などをプリントしたものと合わせて手術を受けることを願う私の手紙を家内に届けさせた。
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長兄が胸水を抜くことを頑なに拒んでいた一番の理由は、兄嫁が胸水を抜く時に大変痛がっていた様子を見ていたことだ。だから経験した人たちの体験談のようなものを寄せ集め、少しでも兄の不安を除けs-2019-07-06_160906るようにと印刷物を作ったのだ。その為かどうかは分からないが、ともかく長兄は胸水を抜くことに同意し、1400㏄を抜いてもらった。この抜いた胸水が漏出液なのか滲出液なのかで食道癌の転移によるものかどうかの見当もつくだろうから治療方法決定要件の1つになるはずだ。
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入院後最初の重篤状態に陥った時、医師から緩和治療をするかどうかを問われた際に治療内容を問い返したとか。
医師の説明では呼吸困難な状態を緩和させるのに供給酸素量を増やすほかモルヒネ塩酸塩液を皮下注射s-2019-11-13_181513することもあると。
患者が楽になり安定を取り戻すことは望むところだが、モルヒネの言葉に家内も私も大きく反応してしまったのだ。
私たちの認識でモルヒネ使用は最後最終を意味していたからだ。
ところが現在では末期癌の強い痛みを緩和させるだけでなく、激しい様々な疼痛の緩和剤として用いられているのだとか。この一件など私たちにとって将に浦島太郎が受けた時代音痴同様のことであった。
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それはともかく昨夜病院より緊急一報あり。連日出勤状態の姉も家内も即時行動出来ず、本日朝病院へ向かったが、長兄宅の片づけその他の用事も含め駆け回っているようだ。誠にご苦労様。


masatukamoto at 19:00|PermalinkComments(0)

裸の王様

童話『裸の王様』はアンデルセンの作品であり知らぬ人は先ずいないだろう。
絶大な権勢を誇る王様のもと、大臣や家来はもとより一般大衆も王様の言うことには「仰せごもっとも」と絶対服従の態度でいた。
その王様が着る服を作ると言うので詐欺師の仕立て屋が二人お城にやって来る。s-2019-10-21_104943
二人の仕立て屋は、「王様が着る服の布地は、能力が無いのに高い地位に就いている者や馬鹿者の眼には見えない素晴らしいものだ。」と吹聴していた。
仕立て屋の作業を視察した大臣や家来たちには全く布地が見えなかったのだが、彼らは素晴らしい織物だ、色が素敵だとか絵柄が斬新だとか盛んに誉めまくったのだ。
二人の仕立て屋が服が仕上がったからと王様に着せかけた。
当然王様にも服は見えていないのだが、大臣や家来たち全てが素晴らしい服だと誉めそやすので王様も素晴らしい服なのだと思い、そのまま街中でのパレードに出かけた。
その王様の姿を見た子どもの一人が「王様は素っ裸だ。裸の王様だ。」と叫んだ。
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童話『裸の王様』のあらすじは概ね上に書いたようなことだ。
絶大な権力を握る王様に仕える者たちは、自らの保身のためには真実を語らず、時にはゴマをすりすり巧言令色の限りを尽くす。将に近頃はやりの『忖度』イッパイである。
この王様は家来たちのお世辞が全く分からなかったのだろうか。そうだとすれば可哀想に思えるほどの大馬鹿者だと言える。
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ところで
絶大な権力を握ると言えば安倍首相も王様と同じようなものだ。
世の中、保身や昇進のために媚び諂い(へつらい)追従を言うのは世の常。政治屋や官僚の世界も一般企業内部でも同じようなものだ。
s-2019-10-21_104730自民党総裁にして内閣総理大臣。政治屋の頂点に君臨する安倍首相に多くの者がご機嫌を取るのが常の社会であり、総理大臣ならそうした社会も悉皆認知しているはず。
それを知らなければ王様同様に可哀想な大馬鹿者と思うが、彼らの『忖度』というゴマすり言動を知っていながら知らんぷりをしているのが安倍首相のように私には見える。
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首相招待の『桜を見る会』は内閣府が仕切っているとか。内閣府の長は総理大臣たる安倍氏自身。その事務を補佐する長が菅官房長官。国税を使って開催されている
『桜を見る会』の招待者に安倍後援会の会員が多いのは何故かという疑問に対し、国会で自分は関与していないといった答弁を行った首相。
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『裸の王様』にも大臣たちにもいろんな輩がいるようだ。
バレて追及されマズイとなれば招待者基準の見直しをとボヤカシを図る菅官房長官
内閣府の官僚たちが黒い布を張り巡らすのは家来としては当然か。これを『忖度』と言うのだが・・・
どこが悪い、問題あるかとヤクザまがいに居直る二階自民党幹事長。
安倍親衛隊の役を買って出る、つまりゴマすり田崎元時事通信社々員。







masatukamoto at 13:07|PermalinkComments(0)

November 09, 2019

心配なこと

4日に木枯らし1号が吹き、昨日8日は立冬だった。
今年は秋が短いように感じると書いたのが未だついこの間のように思うが、ほんに冬が駆け足でやってきているような・・・
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丁度8日前、金曜日のことだった。朝食の用意に訪れたヘルパー(女性)から長兄の状態が悪いから入院させると姉に電話連絡が入った。その姉から家内に電話が入った時、私は友人に用事があると言う家s-2019-09-27_153854内を車に乗せて友人宅に向かっている途中であった。直ぐに長兄宅へ向かっても良かったのだが、衣服を着替たり色々用意しなければならないからと家内が言うので取り急ぎ我が家へ戻ったのだった。
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前日の木曜日に長兄宅を訪れた家内は兄の様子に特段の変化は無かったと私に話してくれていた。
酸素補助チューブを付けてベッドにいる時間多く立ち歩くことは少ない。食欲は余り無く、疲れたと口にすること多かったと。しかし思考・記憶・判断など脳の活動は極めてしっかりしていたといったことだった。
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入院という状況に対しては、入院手続きなど病院に関わること、留守宅となるため各所への連絡手配や居宅内の冷蔵庫などの整理作業もと結構こまごまとした用事が多いものだ。
まあともかく長兄の呼吸が安定し、続いて入院が受け入れられたことで一安心したのが先週の金曜日だった。
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ヘルパーが長兄の呼吸困難な状態に気付いた時の話だと血中酸素量が60%だったとか。通常、血中酸素飽和度(SpO₂)96%~99%が標準値で、90%以下の場合は酸素の体内取り込みが不十分で呼吸不全の可能性があるとされており、
60%だと身体を動かすことも困難な量だとも言われる。私の場合、リハビリ開始前に必ず測定しているが、いつも97か98であり、60などという数字は想像すらできない。
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しかし一安心したものの翌日朝のこと、呼吸困難な状態が起き、酸素吸入補助を鼻腔カニューレという鼻につける器具から口と鼻を覆うマスクに付け替えてもらい安定を取り戻したのだ。s-2019-09-27_161126
前日にX線映像を示して主治医が語ったのは、胸水が肺の4分の3まで溜まり、これが呼吸を困難にしている元凶で、いつ何時危機状況が来ても不思議ではないのだと。
中紫-1
週一回、長兄宅を訪問していた姉と家内だが、長兄の状態から病院と居宅を訪れることになる。
何か手助けできれば良いのだが、留守番することくらいしか出来ぬ私は心苦しく思うばかりである。
中緑-6




masatukamoto at 12:30|PermalinkComments(0)
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