March 2020

March 31, 2020

片付け〔4〕

約束の三つ目は猪口についてだ。
s-2020-01-19_080653長兄宅の筋向いに私たちが仮住まいしていた頃もそうだが、兄の好みは日本酒『剣菱』の燗酒であった。夏場は冷えたビールを飲んでいたが、特別コレといった好みはなかったように記憶している。
2020-02-23_222914
長兄の燗酒の加減だが、随分以前には『ぬる燗』より少し熱い程度だったのが年を経るごとに温度が少しずつ高くなり、
10数年前頃には沸騰寸前の超々熱燗になっていた。アルコールの沸点を考え合わせると多分60℃を越えていたのではなかったろうか。勿論、口に含む時点での温度は下がっていたと思うが・・・
s-2020-01-19_080811
長兄宅で飲食を共にする時、兄は決まって備前焼の猪口を使っていた。
s-2020-03-31_142927その備前の焼き締めが素敵だと私が感想を述べた時、「ええやろ。〇〇さんに今はあげられんけど、いずれな。」と笑顔とウィンクを返してきたのだった。
写真は記憶に基づいて描いてみた備前焼の猪口。
大きさは『ぐい吞み』よりも小さく、形状は仏壇の『おりん』のようなものだった。
紫短
片付け作業にあたっている家内も姉も「無い」と。
『いずれな』の時期がやって来たと私は思ったのだが、モノは割れてしまったのか無かった。

長兄との三つの口約束について結論は出た。【完】
※ 天ぷらはいずれも鮨一で頂いたもの
2020-02-26_120707


masatukamoto at 16:30|PermalinkComments(0)

片付け〔3〕

長兄との約束3つの内の一つについて一昨日完了したことを書いた。
二つ目の約束が岳父の遺した句作下書き手帳の整理であった。
2020-02-26_120724
家内から父親が俳句を作っていたことは聞き知っていたが、私はそれに触れたことが無かった。と言うのも私が家内と所帯を否、知り合った時に岳父は既に泉下の人となっておられたのだから。
s-2020-02-08_210031
その句作下書き手帳を私が初めて見たのは長兄と談話中のことだった。
長兄が2階の書斎から胸ポケットに入る紺色の小さな手帳を持って来て私に見せてくれたのだ。
その手帳には完成した句や未完の句などが書かれており、長兄は他にもあるが整理せんといかんのだと言ったのだ。それで私が手伝いましょうかと言ったのだが、まあやるだけやってみてダメな時は手伝いをお願いしますと長兄が言っていたのだ。
s-2020-02-08_211418
昨年末から長兄宅の片付け作業に出向いていた家内から古い書類などが沢山出てきた中に俳句の下書きの束もあると聞いていたので、家内と共に長兄宅へ行った折に調べてみたのだ。s-2020-03-07_204823
しかし私が長兄に見せてもらった紺色の小さな手帳は無く、まさに下書きした紙の分厚い束で、それには長兄が整理をし始めた形跡は認められなかったのだ。
長兄に手伝うとは言っていたものの下書きした紙の量の多さに少々たじろいだのは事実。しかし長兄との約束?もあって、私が整理することになるだろうと思ったのだった。
2020-02-23_222914
しかし句作の下書きや賞状類、掛け軸などを自分宛に送るよう次兄が求めているとかで、s-2020-02-08_211159家内の言うまま長兄宅から持ち帰りラッゲージ用の段ボールに詰め込み宅急便屋に持って行ってもらった。
まあ長兄との約束を果たしたわけではないが、私が手伝える片付けの二つ目も日曜日に終えた。

※ 天ぷらは行者ニンニクと足赤海老。
  いずれも鮨一にて。
  新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているため
  外出自粛中。
  鮨一へも早く行きたいものだ。


masatukamoto at 09:00|PermalinkComments(0)

March 30, 2020

片付け〔2〕

不要不急の外出を控えてとの要請が行政から出てはいたが、既に予定を組んでいたので日曜日の朝から長兄宅へ出向いた。
長兄の蔵書の引き取りを古書店主に依頼していた、その日が昨日だったからだ。
2020-02-26_120742
もう29年も前になるが、我が家の新築普請のため丸々1年間、長兄宅の筋向いの住宅に仮住まいしていた時期があった。s-2020-02-01_130721
向かい同士というのは何かと近い関係にあるものだが、それに兄弟という繋がりが加わるのだから間柄は一層密になり、行き来も多かったのだ。
時々長兄と共に駅まで歩き、超混雑電車に乗って勤務先へ向かうということもあった。
そんな時、「〇〇さん、今日帰りにどうかね。」と猪口を持つ手格好をしながら長兄がウィンクを送ってくるのだった。勿論のこと私に断る理由など無く、某駅で落ち合い近くの大衆酒場で杯を傾けながら会話を楽しみ二人揃って帰宅したのだった。
s-2020-02-08_210524
居酒屋でも長兄宅でも様々な話をしたが、そんな中で3つの約束が出来た。もっとも約束と言っても話が発展する中での口約束だからエエ加減なことではある。
その一つが長兄の蔵書のことである。
長兄も私も読書好きなので書物に関する話をよくしたし、書籍の貸し借りもよくした。そうした話の延長で、「私の本は、いずれ〇〇さんに譲るからな。」と長兄が私にと言ってくれていたのだ。
s-2020-02-08_210946
長兄の家は処分するので入用な物があったら持ち帰るようにと兄の言葉があったことと、長兄からは蔵書について譲ると任されていた経緯もあり、書籍類の片付けについては私がせねばならないと思い段取りを考えていたのだった。
2020-02-26_120724
蔵書は長兄にとって宝物であったが、売買の価値は殆どゼロに近い。だから売って幾らかの利益を得るというよりも引き取ってくれるだけでも有難いと思わなければならないのだ。
10年ばかり前、単行本や新書・文庫本など軽トラの荷台いっぱいの本を古紙回収業者に引き取ってもs-2020-02-08_210248らったことがあった。この時に業者はゴミを捨てるように本を荷台に放り投げていたのだった。消費社会だ、情報化社会だ、電子書籍だと言われても私たちの世代は馴染めず、私はとても寂しい思いをしたのだった。
故に長兄の宝物に値が付かなくてもいい、私の目の前で大事に扱ってくれればいい、そう思って古書店を当たったのだ。
2020-01-27_143316
私が懇意にしていたのは新刊書については書籍出版と販売の会社社長・N氏、古書については老舗大手の古書店主 I氏の二人。つまり新刊書は Ns-2020-01-15_180611氏、古書はI氏というお付き合いだったが、両氏とも既に亡くなっているので I氏の店の番頭格だった F氏に頼んで古書店主 H氏を紹介してもらったのだ。
昨日は トラック2台と4人態勢で書籍の引き取りに来てくれ、感心するほどスムースに作業を進めて書斎の書架をすっかり綺麗にしてくれた。
2020-01-27_143326
気になっていた長兄との口約束 3つの内の1つについては昨日終えることが出来た。








masatukamoto at 14:00|PermalinkComments(0)

March 26, 2020

スマートフォン・デビュー

携帯電話との付き合いは30年になるだろうか。
携帯電話購入の動機となったのは自動車電話やショルダー型ほど大きくないタイプのものが発売されたことと、別所帯の父親の健康状態が気になっていたからであった。
大きくないと言っても未だ未だ胸ポケットに収まるようなものではなく、カバンの中に収納していたのs-2020-03-26_112356だった。
その後さらに小型化されたものに買い替え、これを長く使ってきた。
ピンク短
メールの送受信をすることが出来るものはその次に購入したもので、息子から母さんも必要だからと勧められ私とセットで購入したのが 2002年のことだった。
この後カメラ機能の付いた機種に買い替え、これをずっと使ってきたのだ。世間ではガラ系(ガラパゴス系携帯電話)と呼ばれているものだ。ガラ=ガラパゴス。ダーウィンが言うガラパゴス諸島における生物の独自進化論に携帯電話の発達をなぞらえたのだろう。
2020-02-26_120724
一昨日このガラ系の卒業式を行った。
式場、式典準備など一切合切を家内がやってくれ、私がしたことは保護フィルムを購入してスマホに貼り付けただけ。
スマートフォンの扱いについてはドコモショップで教えてもらってきた家内が先生だが、伝達教授してs-2020-02-08_140749くれる家内自身が十分理解しているわけではないので当然私の理解もエエ加減なものだ。
しかしまあ『習うより慣れろ』と言うから昨日も今日もスマホを触りまくっているところだ。
まさにスマホ・デビューとなったわけだが、ワカラン・ワカランの連続である。
深緑- コピー
※ 花は菊に違いないが名前は分からない。
  2月4日の昼食。ジジ&ババだけだからカレーなどはレトルト食品が便利。






masatukamoto at 10:30|PermalinkComments(0)

March 24, 2020

片付け〔1〕

1月は往くとか去んぬるとか、2月は逃げる、3月は去るなどと月日が過ぎるのは早いことを言っているのだが、長兄を送って早や4ヶ月半になろうとする。
無主無住の家宅になったからと放ってはおけない。家屋保守のためには出入りすることが必要だし、片付け作業も必要だ。しかし片付け作業が家内と家内の姉。いずれも主婦業に関しては超ベテランではあるが通いであり高齢ゆえに困難な作業もあって片付けは大変である。
s-2020-01-19_080400
以前にも書いたが何でもかでもゴミ屑扱いには出来ず、古い書類などについても一応目は通してきた。明らかに捨てて良いものについては処分してきたが、三兄や家内の賞状や成績表については本人に渡し、他の書類については次兄が見たいと言ったので処分することもお願いして郵送した。
短紫色
書類の片付けが終わったと思っていたのにまたまた現れ出たのが賞状や卒業証書など。
s-2020-01-19_080459これらが長兄のものなら分かるし、両親のものなら私も長男という立場で理解出来る。事実私は父親の尋常小学校時代の成績表や外語専門学校の卒業証書を私自身の証書類と共に保存しているのだから。
ところが出てきたのは長兄のものの他、次兄の賞状や卒業証書などなど。
s-2020-01-19_080557何で次兄の賞状等が長兄宅にあったのか、ともかくこれらは当人に送ることにした。
短青色
古い書類などを整理していると、小説の行間を読み取るが如く様々なことが目に浮かんでくるのだ。
【つづく】
※ 写真はI氏の店で頂いたもの 


masatukamoto at 14:30|PermalinkComments(0)
記事検索
月別アーカイブ