February 11, 2006

バタバタしていて

慌しくお正月を過ごし、台湾・香港を旅行して戻ってきたと思ったら節分を過ぎて暦の上では既に春。

連日、仕事のような仕事でないような。

そもそも仕事というものはどういうものなのか、力学的にはジュールを単位とする物体を移動させるにかかる力とベクトルの積を仕事とするが、一般的には糧を得るための労働を仕事と称してきたように思う。

仕事という言葉の意味がどのように規定されているのか、その範疇を調べたことはない。

が、通常『職業』と同義に使われていることを思えば、現在の私は無職であり、日々行っている活動は幾ばくかの収入を得るものでない以上、仕事とは言い難い。

やはり、仕事のような仕事ではないような活動のために、早朝から深夜まで食事時を除いて書斎の机の前に座り込んでゴソゴソしているのである。

机に向かい本を読み、原稿を書く。

長年の仕事の延長線上にいるようなものであるから、何時間続けていても別段苦にはならない。

書斎に差し込む陽光も心なし穏やかに春めいてきたように思う。


今日は建国記念の日で国民の休日。

戦前ならば紀元節。

明治5年に天皇復権と帝国主義の象徴的記念日として神武天皇即位の日として制定されたが、雲をつかむような神話時代の、暦とて明確では無かった頃の2月11日などと、何をもって特定できるのか、全く不思議で滑稽なことである。

他国には建国記念日があるのに我が国には無い。
日本国民にはナショナリズムが無いから愛国心を醸成させなければならない・・・などと。

そう言えば古来よりあった。

出自、由緒、血統、家柄・・・・・・・・。

勲章を買い、称号を買い、発想の根は同じなのかもしれぬ。


ともあれ、私には、ただの骨休めの休日に過ぎない。

at 09:20│
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