December 12, 2006

プラハからベルリンICE (続き)

ICEは初めのうちヴルタヴァ川(モルダウ)に沿って快走します。

途中ドボルザークの生家があると聞いていたのですが、走る列車からは確認できませんでした。

私達のコンパートメントにはプラハの大学生が同乗していましたがウースティの友人の所へ行くからと下車した後、50歳前後のスイス人のビジネスマンがドレスデンまで行くのだと乗り込んで来ました。

この人は話好きらしく、自分の仕事やヨーロッパ各地のことをいろいろと教えてくれました。

やがて列車はエルベ川に沿って走るようになります。

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全くのどかな風景が続き、途中『ザクセンのスイス』と呼ばれるゴツゴツした岩肌の山が眺められました。

どこの駅だったか・・・バートシャンダウだったでしょうか。

列車がしばらくの間停車し、2人1組になって腰にピストルを携帯した女性の入国管理官が各コンパートメントを回って来ました。

出入国に関する書類は必要ありませんが、パスポートの提示を求められました。

背丈は高くないのですが、拳銃を携帯した欧米女性によく見受けられるデップリした腰を目前にすると、何やら妙に緊張したものでした。
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全ての乗客の旅券審査が終了すると列車は再び動き始めます。

私達は昼食をとりにレストランカーへ移動しました。

全体的に乗客は少なく、食堂車の客も私達だけでした。

メニューから私はハムの盛り合わせとパン、それに勿論ドイツビールを注文しました。

パンが美味しくないというのは分かっていましたから、これは単にお腹がふくれたら良いという程度に考えていました。

でも、ビールはこだわりますので、ウェイターに「君が最もドイツビールらしいと思うものを下さい」と注文したのです。

ひとつには、この食堂車にどのようなビールが積み込まれているのか分からなかったからなのですが。

すると、30歳程度でしょうか、そのウェイターが即座に「ヴァイスビール」だというものですから、持ってきてもらうことにしました。

よく冷えたドゥンケル・ヴァイスでした。

つまり、白ビールのヘルでは無い茶系統のものです。

さすがにドイツ。パンは案の定×ですが、数種のハムとチーズが盛られたものはなかなかのもの。

ついついビールがすすんでしまいました。

下の写真はドレスデンのプラットホームですが、食事を終えてコンパートメントへ、いい気分でした。
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ベルリン中央駅に到着です。

これまでのツォー駅とは変わり随分綺麗な駅になっていました。

下の写真がドイツ鉄道(DB)のICEです。
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at 17:05│
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