August 31, 2007

釧路湿原へ

朝からどしゃ降り、吹き降りの悪天候のため、考えていた予定を変更してマイカーでの移動にした。

この183k?に及ぶ釧路湿原は、蛇行する釧路川や旧・釧路川に流れ込む幾つもの支流によって形成されている大湿地帯で、貴重な動植物の宝庫であり、ラムサール条約によって厳重に管理され、自然環境の保全と動植物の保護が行われている。

従って車の乗り入れは当然制限されているであろうという私の予測に従って、以前にテレビで見た『ノロッコ号』なる釧網本線を走る観光列車と地元の観光バスを利用して湿原を巡ってみようと考えていたのである。

この『ノロッコ号』という列車は釧路駅を10時56分に出て、湿原の東側部分に沿うように湿原北部の塘路駅まで40分ほどの時間をかけてノンビリと走り、塘路駅を12時7分に出て、釧路駅に戻ってくるもので1日に1往復(夏のシーズンは2往復運行するらしい)の便である。

ただ、往復同じ径路ではツマランと考え、片道を観光バスでというのが私達の考えであった。(阿寒観光バスが運行している)

しかし、現地で分かったことだが、湿原の周縁部辺りは国道や道道、それに農業用道路などが湿原内を通っており、展望台も何箇所か設置されていることでもあり、天候が優れない事情も考慮してマイカーで湿原を巡ることにしたのである。

釧路駅前から国道391号線を釧網本線と平行して走り、細岡展望台に行った。
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雨で煙っていたものの、湿原の広大さは細岡展望台から眺めただけで充分に予想できるものであった。

事実、細岡展望台から眺望できる湿原は、湿原全体のほんの一画なのだから。

細岡展望台から達古武湖へ出る途中、未舗装でデコボコの間道で見つけた。

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写真で確認できるだろうか・・・二羽のタンチョウヅルである。

5月26日だから、通常、シベリア方面に帰っているのではないのだろうか。

が、ここはモノも考えようとばかり、「きっと、私たちのために帰る期日を延ばして待っていてくれたんだ。」と。

背丈の高い葦のような枯れ草の叢の中に見つけたのだが、低速で運転していなければ気付かずに通り過ぎていたことと思う。ほんのちょっぴり赤い色を目の端に捉えたので停車して、じっと見ていてタンチョウヅルであることを確認したくらいなのだから。

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20m程度の距離をおいての観察・撮影であったが、車のエンジン音に驚いて逃げることもなく、きっと夫婦鶴なのであろう、朝の散歩を楽しんでいるかの様子に満足した私達は出来る限り静かに低速で移動していった。

この後、塘路湖(下の写真)からシラルトロ湖を巡り、コッタロ湿原に向かった。

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