February 23, 2008

広島・流川あたり・『通』

この『通』という割烹は私が見付けた店であり、広島へ行けば訪れる店の一軒である。

以前にも紹介しているので細かいことは省くことにする。

この店は夫婦で経営しているのだが、ビル1階でカウンター席がせいぜい10人分程度の小さな店である。
d85e96c7.jpg

31ffd731.jpg

この店でもアレコレやと今は注文は付けない。

今日はドコソコの何が良く、ドウイウ料理にすると主人が言えば「タノム」と言うだけである。

上の数の子の和え物の先付の後に出てきたのが下の『アラの刺身』である。

身も皮もキモも、それぞれに美味い。

これは玄海モノである。

a06db946.jpg

下は、ワカサギを塩焼きにして出してくれた。

これは宍道湖モノである。
0064dff0.jpg

私が魚の骨を取るのが苦手なことを知ってくれているので、骨のある魚であっても、取りやすいとか、骨ごと食べても大丈夫なモノを用意してくれる。

大変に、ええこっちゃ。

下は、安芸モンの生ガキである。

水温の低いこの時期であるからこそ、美味しいし安全なのである。
29c2956f.jpg

ここの主人、野中完二氏と言うが、仕入れた魚をスケッチして水彩絵の具で色付けて額に納めて店に掛けている。

下は、今回掛けられていたトラフグである。

09ac223a.jpg

過去、店を訪れる度に絵が替えられ、中にはオモシロイ作品もあった。

絵そのものは図鑑的で精微であるが、技量的にはシロウトの域を出るものではない。

しかし、懸命に描いていることが分かる作品なので、今回初めて「くれ!」と言って貰ってきた。

勿論、絵の具代、額代、労賃程度の代償は渡したが、当然、額付きと思いきや、裸のまんま。

これには少々・・・

持ち帰るのに苦労しましたでえ。

私が広島の夜の最後に訪れ、ノンビリ寛ぐ場所の一つが、このビルの上。

『火の鳥』

ただし、他の客がウルサかったり、つまりカラオケで歌っていたり、グループで高声を上げていたりすれば寄らないか早々に引き上げる。

そんな時には本町通り・仏壇通り角のビルの上にある『ラ・ポール』へ行き、ピアノ演奏を聴きながら静かに飲んでホテルに帰ることにしている。

ここはプロのピアニストか現職の音大の先生が弾いているのである。

音大の先生と言っても教授なら・・・講師待遇では収入は微々たるものゆえアルバイトせざるを得ないのが現状である。


at 09:48│
記事検索
月別アーカイブ