March 23, 2008

久し振りの法善寺『斛(マスメ)』と宗右衛門町『本二鶴』

昨日は延ばしに延ばしていた用事を片付けるために朝から動き始めた。

自動車の会社での用件を済ませて郵便局へ、その後大阪市内の銀行を3行回るつもりが随分の混みようで2行目を終えたら午後3時を過ぎており1行は後日にせざるを得なかった。

春分の日と土曜日の狭間で混雑は予想できたのだが、リタイヤした立場になると、そうした考えが浮かばなくなるようである。

難波の喫茶店に入ってコーヒーを飲みながらタバコを一服。

5時を過ぎたので法善寺の『(マスメ)』へ向かうことにした。

(マスメ)』については何度か書いているが、今やミナミでも珍しくなったショットバーであり、この3月で開店55周年を迎えた老舗のバーでオーナーは奈良県出身の西田氏。

70歳を超えた西田氏であるが、ご内儀ともどもに華麗にシェーカーを振られる。

私はいつも通りスコッチとソーダ水、アメリカ式にはハイボールというものであるが、ご内儀が私のために創作して頂いたカクテル『Oh,MASA』も頂き、後から来た友人T氏としばらく世間話をしてから店を出た。

直ぐ近くの浪速割烹『喜川』を覗いてみたのだがカウンター席に客の背が並んで見え、又満席で断られるであろうと予想して宗右衛門町の某クラブを久し振りに訪れた。

1時間ばかり席を温めてから『本二鶴』へ寄った。

本二鶴』は今年で創業131年

ミナミへ出てきたら土産に買って帰るのだが、ここの名物は茶巾寿司である。
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本二鶴』では『きんちゃく』と呼ぶが、海老と鰻を入れた寿司飯を薄焼きの玉子で包み、細切りの昆布で結んだ美味しい上品なものである。

生ものをあまり食べない家内にも好評な寿司で、明くる日にレンジで温めても美味しく、昔の『蒸し寿司』のように味わえる絶品である。

日曜と祝日は休みだが、普段は午後3時から12時まで店を開けているので便利である。

息子さんが『吉兆』での修行を終えて戻っているので、これからは息子さんが継いで行かれることになるのだろうか。

誤解の無いように、『船場・吉兆』では無い、念の為。

昨夜も息子さんとしばらく話していたが、真面目な青年で、料理人としてなかなか研究熱心であり、これから『本二鶴』の伝統を守りながらどのように発展させていくのか楽しみに思えた。

この帰りに再び法善寺の浪速割烹『喜川』を覗いてみたのである。

喜川』の『』の字は『七が3つ』でおます。



at 18:18│
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