October 22, 2008

九州への旅・・・6 平戸・『旗松亭』の2

宿で一風呂浴びてから夕食をホテルの浪漫亭『美湾』で頂くことになった。

このレストランも前回と同じ所なのだが、今回はきっちりと仕切られ、ガラス戸の開閉によって出入りする和室だったので家内と2人落ち着いて食事をすることができた。

前回は通路を行き来する人たちが気になる仕切りとは言えない仕切り?で囲った部屋で、通路を挟んだ向かい側の座敷(ここは仕切り無しで見通せる)に団体さんがいたものだからハッキリ言えばウルサイ状況での食事であった。
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食事を始めてから暫く後に気が付いて写真を撮ったが、これだけでも実は相当量のお膳なのである。

船盛りにはヒラメ活け造りの他、サザエ、カンパチ、イカ・・・他にもあったが忘れてしまった。

エビの天ぷらやタコのマリネ?などなど、会席膳だから煮物なども・・・

卓上コンロの1つは平戸牛の焼き物、もう1つの卓上コンロにはアワビの踊り焼き、釜飯にウチワエビの味噌汁。

前回も同様であったが、この宿の食事の盛り沢山な内容には驚かされるのである。

いたって少食で生ものを余り好まない家内が昼食の活けイカの刺身を全て食べたのにも驚いたが、この宿の食事も刺身こそ少し箸を付けた程度とは言うものの、他の料理についてはほぼ1人で食べたことにも驚かされた。

やはり美味しかったということなのであろう。

私にしても昼間は車の運転をするためアルコールを口にすることが出来ないが、夜の旅館では食べることと飲むことが一番の楽しみとなるので、この『旗松亭』での食事内容には大満足だったのである。

ところが食事中、卓上コンロに火を点けて平戸牛を焼いていたのだが、ぼちぼち焼けたかと陶板の蓋をつまんで持ち上げた家内が「熱いっ」と声を上げた。

その瞬間の状況を見てはいなかったが、家内の弁と直後の家内と陶板の蓋の様子を見た時のことを合わせ推測すれば、陶板の蓋の中央に取っ手があり、そこにヒモのようなものが結わえられているので、家内はそのヒモを持って持ち上げたところ、円盤状の蓋が僅かに回転し、蓋に開けられている蒸気孔からの蒸気を中指と薬指の間に受けたらしい。

結局、この薬指の火傷は水泡がつぶれて薄皮ながら痛みが無くなるまで3週間を要し、皮膚の色は現在も元には戻っていない。

これは家内の不注意であるが、その折に係りの女性に火傷したことを告げて冷やすための氷を持ってきてくれるように依頼したら、その女性、迅速に対応してくれ、「医者に見てもらいましょう」とも言ってくれた。

小さな部分の火傷は直ぐに患部を冷やし、それを続けている限り痛みは和らぐし大事に至ることも少ないから家内は「結構です」と言ったのだが、係りの女性は随分気にしてくれてアロエの葉っぱを持っても来てくれた。

丁度、他のお客も出ていったところだったので片付けなどもあったであろうに随分気を遣わせてしまい、こちらが恐縮するほどであった。

部屋へ戻り、夜間の冷却用にと氷を依頼すると、これも迅速に対応して頂けた。

こうした宿の対応は当然とする向きもあることは承知しているが、実際の場面に遭遇して、適切な言葉かけや応急的処置を親切に行うことが出来るということは実に素晴らしいことであり、ホテルを利用する立場の私には安心できる要素のひとつであると思っている。

浪漫亭『美湾』で担当頂いた女性、そして『旗松亭』レセプションの方達にはこのブログ・ページを通じて御礼を申し上げる。

『旗松亭』をクリックすればリンクしていますから、どうぞ。

at 12:01│
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