November 20, 2008
九州への旅・・・10 長崎・雲仙『九州ホテル』
国道57号線は雲仙西登山口から登坂路が主となり、大曲がり小曲がりのカーブが続くようになる。
先頭を走っていた観光バスが雲仙温泉方面に左折したが、他の車は直進して行ったので口之津からフェリーにでも乗るのだろうか。
前方にノロノロ運転の観光バスが1台走るだけになったので、それを追い越しはしたものの道が曲がりくねるため大きく速度を上げることは出来なかった。
20分ばかり坂道走行が続いただろうか、比較的平坦な道路となり建物が見え出したなら雲仙温泉であり、左へカーブする道路の右前方に『九州ホテル』の建物が見えた。
雲仙『九州ホテル』をクリックすればホテルの公式サイトにリンクする。
2度目の訪問であるが、何となく懐かしい実家へ帰ってきたような気分でホテル玄関の車寄せに入れて停車。
着物姿の若い女性達数人が迎えに出てきてくれた。
この光景を以前訪れた時に見かけているが、その時、私はラッキータクシーでホテルに到着し、ホテルスタッフが観光バスから降り立つ客を出迎える様子を車内より眺めていたのである。
だから、客観視していた前回と異なり、出迎えられるという感覚を直接に味わうことになった今回は懐かしいという思いに新鮮さが加わったような気分であった。
私が乗っていたタクシーのドライバーは観光専門の男性で、佐世保から平戸、有田、長崎と3日間行動をともにし、私のラッゲージ運搬からホテルのチェックインまで代行してくれていたため『九州ホテル』に到着した時も同じで、出迎えてくれるホテルスタッフはいなかった。
だから今回は新鮮な気分を味わえたのである。
コレハ ヒガミ デハナイ。 念のため。
たまたま観光バスが到着した後に私の乗るタクシーが到着し、出迎えのホテルスタッフたちは観光バスの乗客たちを迎えるのに気持ちが集中しており、私のタクシー到着に気が付かなかったのであろう。
そのような記憶が甦り、前回との差異を感じながらレセプションへ。
来客が無いとホテル側としては困るだろうが、ゴチャゴチャ騒がしいことをあまり好まない私には静粛なレセプションでのチェックインも気持ちの良いものであった。
気分が良いと饒舌となる私は現職の頃も本論の展開に止まらず、授業はタコの足のように八方へ広がり、学習している者たちは寧ろ足の方を喜んで聴いておったような感じであったが、多分チェックイン時も同様であったのだろう。
前回宿泊の後、自宅に送られてきた手描きの挿絵入り礼状を話題にレセプショニストと着物姿の若い女性たちに話しかけていた。
上の礼状は今回の旅行後、我が家に届いたものであるが、基本文型や下絵のデザインが定型化されたものがあったにせよ、それが印刷物でないところに人物の気持ち、心根といったものを感じ取ることができる。
前回頂いた礼状も同様のものであったが、それを書いたのが若女将であり、私の前に立つ着物姿の女性であるとレセプショニストの男性が紹介してくれた。
確かに。 前回来訪時も観光バス出迎えの女性たちの中に見ていた。
あの折は失礼ながら、とても若女将という体裁ではなかったが、今回我が車で到着してから後の彼女の立ち居振る舞いは‘なかなかのもの’。
もう4年の月日が経っただろうか・・・一所懸命に精進すれば・・・
我が子であれ他家の子であれ人の成長を見るというのは嬉しく楽しいものである。若女将のことではないが、たとえ秀でた能力が無くとも一生懸命に打ち込み努力する者が私は好きであり可愛いとも思う。
ロビーラウンジでお茶を頂き終わった時に追い越してきた観光バスが入ってきた。
部屋へ行こうとしかけた私達に若女将が案内係の女性をつけてくれたが、観光バスで団体客が到着した折の繁雑振りを私は知っているのでそれを断った。
が、相手は若女将である。
案内係の女性には範を示すことも大切であろうことを慮り、勝手知ったる館内ではあるが案内をお願いした。
前回は『地獄谷』(下の写真)を眺められる部屋であったが、今回は中庭を眺められる和洋2間のツインルームでゆったりとしていた。
『九州ホテル』の隣に『地獄谷』が広がっており、写真のように地中から噴出する水蒸気が地表で冷やされ白く立ち上る様子が露店風呂の塀越しや、『百年ダイニングルーム』などから眺めることができる。
夕食は『百年ダイニングルーム』で摂ることになっているが、先ずは温泉である。
団体客が到着したので、彼らが入浴する前にノンビリと静かに湯を楽しもうと家内とともに浴場に向かった。
前回は『ひのきの湯』、今回は『大地の湯』に入ったが気持ちの良い湯であるのは同じ。
『地獄谷』という火山活動の場所に湧く温泉であるから硫黄泉に違いはないはずだが、硫黄臭が鼻を突くほど強く臭うこともない透明な湯である。
しかし、『大地の湯』に併設され、その塀越しに『地獄谷』を眺めることの出来る露天風呂の湯は少し青みがかって白濁しているから、ミョウバンかアルミニウムが少しばかり含まれているのかもしれない。
硫黄泉と言っても透明な湯なのだが、他の含有物の種類や、その量の多少によって湯の色合いや粘性も変わってくるので、この露天風呂の湯の成分が何なのかは定量分析の結果を見なければ分からない。
広い湯船を独り占め出来るってことは幸せな気分に浸ることと同義。全く気持ちの良いものであった。
先頭を走っていた観光バスが雲仙温泉方面に左折したが、他の車は直進して行ったので口之津からフェリーにでも乗るのだろうか。
前方にノロノロ運転の観光バスが1台走るだけになったので、それを追い越しはしたものの道が曲がりくねるため大きく速度を上げることは出来なかった。
20分ばかり坂道走行が続いただろうか、比較的平坦な道路となり建物が見え出したなら雲仙温泉であり、左へカーブする道路の右前方に『九州ホテル』の建物が見えた。
雲仙『九州ホテル』をクリックすればホテルの公式サイトにリンクする。
2度目の訪問であるが、何となく懐かしい実家へ帰ってきたような気分でホテル玄関の車寄せに入れて停車。
着物姿の若い女性達数人が迎えに出てきてくれた。
この光景を以前訪れた時に見かけているが、その時、私はラッキータクシーでホテルに到着し、ホテルスタッフが観光バスから降り立つ客を出迎える様子を車内より眺めていたのである。
だから、客観視していた前回と異なり、出迎えられるという感覚を直接に味わうことになった今回は懐かしいという思いに新鮮さが加わったような気分であった。
私が乗っていたタクシーのドライバーは観光専門の男性で、佐世保から平戸、有田、長崎と3日間行動をともにし、私のラッゲージ運搬からホテルのチェックインまで代行してくれていたため『九州ホテル』に到着した時も同じで、出迎えてくれるホテルスタッフはいなかった。
だから今回は新鮮な気分を味わえたのである。
コレハ ヒガミ デハナイ。 念のため。
たまたま観光バスが到着した後に私の乗るタクシーが到着し、出迎えのホテルスタッフたちは観光バスの乗客たちを迎えるのに気持ちが集中しており、私のタクシー到着に気が付かなかったのであろう。
そのような記憶が甦り、前回との差異を感じながらレセプションへ。
来客が無いとホテル側としては困るだろうが、ゴチャゴチャ騒がしいことをあまり好まない私には静粛なレセプションでのチェックインも気持ちの良いものであった。
気分が良いと饒舌となる私は現職の頃も本論の展開に止まらず、授業はタコの足のように八方へ広がり、学習している者たちは寧ろ足の方を喜んで聴いておったような感じであったが、多分チェックイン時も同様であったのだろう。
前回宿泊の後、自宅に送られてきた手描きの挿絵入り礼状を話題にレセプショニストと着物姿の若い女性たちに話しかけていた。
上の礼状は今回の旅行後、我が家に届いたものであるが、基本文型や下絵のデザインが定型化されたものがあったにせよ、それが印刷物でないところに人物の気持ち、心根といったものを感じ取ることができる。
前回頂いた礼状も同様のものであったが、それを書いたのが若女将であり、私の前に立つ着物姿の女性であるとレセプショニストの男性が紹介してくれた。
確かに。 前回来訪時も観光バス出迎えの女性たちの中に見ていた。
あの折は失礼ながら、とても若女将という体裁ではなかったが、今回我が車で到着してから後の彼女の立ち居振る舞いは‘なかなかのもの’。
もう4年の月日が経っただろうか・・・一所懸命に精進すれば・・・
我が子であれ他家の子であれ人の成長を見るというのは嬉しく楽しいものである。若女将のことではないが、たとえ秀でた能力が無くとも一生懸命に打ち込み努力する者が私は好きであり可愛いとも思う。
ロビーラウンジでお茶を頂き終わった時に追い越してきた観光バスが入ってきた。
部屋へ行こうとしかけた私達に若女将が案内係の女性をつけてくれたが、観光バスで団体客が到着した折の繁雑振りを私は知っているのでそれを断った。
が、相手は若女将である。
案内係の女性には範を示すことも大切であろうことを慮り、勝手知ったる館内ではあるが案内をお願いした。
前回は『地獄谷』(下の写真)を眺められる部屋であったが、今回は中庭を眺められる和洋2間のツインルームでゆったりとしていた。
『九州ホテル』の隣に『地獄谷』が広がっており、写真のように地中から噴出する水蒸気が地表で冷やされ白く立ち上る様子が露店風呂の塀越しや、『百年ダイニングルーム』などから眺めることができる。
夕食は『百年ダイニングルーム』で摂ることになっているが、先ずは温泉である。
団体客が到着したので、彼らが入浴する前にノンビリと静かに湯を楽しもうと家内とともに浴場に向かった。
前回は『ひのきの湯』、今回は『大地の湯』に入ったが気持ちの良い湯であるのは同じ。
『地獄谷』という火山活動の場所に湧く温泉であるから硫黄泉に違いはないはずだが、硫黄臭が鼻を突くほど強く臭うこともない透明な湯である。
しかし、『大地の湯』に併設され、その塀越しに『地獄谷』を眺めることの出来る露天風呂の湯は少し青みがかって白濁しているから、ミョウバンかアルミニウムが少しばかり含まれているのかもしれない。
硫黄泉と言っても透明な湯なのだが、他の含有物の種類や、その量の多少によって湯の色合いや粘性も変わってくるので、この露天風呂の湯の成分が何なのかは定量分析の結果を見なければ分からない。
広い湯船を独り占め出来るってことは幸せな気分に浸ることと同義。全く気持ちの良いものであった。
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