November 21, 2008
九州への旅・・・10 長崎・雲仙『九州ホテル』(つづき)
歩き疲れに運転疲れ、そんな状態の体には静かでノビノビできる温泉入浴は一番である。
湯上りに浴室担当の女性からチョコアイスを頂いたが温まった体に冷たいものが気持ち良く、家内が浴室から出てくるまで雑談の相手をしてもらった。 旅の楽しさは、こうした小さな交流からも感じられるものなのである。
温泉入浴で「心も体も」と言いたいが、心というものは実体が無いだけに軽々しくは使えない言葉ではあるものの慣用的には気持ち良さ伝える場合に最も良い表現であるように思う。
このように「心も体も」リラックスした時に頂く酒と食事は更に一層充足感を高めるものである。
夕食は前ページでも触れたが『百年ダイニング・ルーム』で頂くことになっていた。
高い格天井は‘百年’をイメージさせるものであるが、大きいガラス張りにした壁面からは地獄谷を見下ろすことができ、古さと新しさを融合させたダイニング・ルームといった感じであった。
格天井と言えば京都・二条城や西本願寺の書院など歴史的建造物に多く見ることが出来るし、ヨーロッパでも教会建築に見られるので我が国独自の様式ではないように思うが、通常新しい建築物では見かけたことがない。
レストランでは奈良ホテルの‘三笠’、箱根の 富士屋ホテルのダイニングルーム ‘The Fujiya’が記憶にあるが、なかなか立派なものである。
さて、夕食のメニューであるが、スープと主菜である魚料理と肉料理はそれぞれ2種類の内の1品を好みで選ぶことができる。
魚料理では追加料金を支払うことによってアワビのステーキ、肉料理では長崎牛のステーキを注文することも出来るようになっていた。
前菜と向付・・・当然の如くコダワリのサッポロ黒ラベルである。
やはり星のマークが美味い。
アサヒ、キリンの宣伝が上手なのか、それともキックバックがあるのか、私には分からないが一般旅館ではこの2社のビールしか置いていないところが多い。
辛口だのキレだのと宣伝しているが、私は昔ながらの味が好き。
最近は地ビールを置いているところもあるが、アサヒかキリンしか置いていない旅館を私は三流旅館と決め付けている。
ビール専門の飲み屋ではないのだから世界のビールを扱えなどと無理は言わない。が、日本のビール販売量の多い4社、つまりサッポロ、サントリー、アサヒ、キリンは取り揃えるべきと考えている。
いずれの旅館も「お客様を大切に」なーーんて言ってはいるが、真実そうした考え態度に徹するならば、ビールを取り揃えるについても配慮が見られなければならないと私は思う。
経営上の問題があって立ち直る過程にある(と思う)長崎・梅松閣は‘目こぼし’とし、今後に期待しよう。
つまり、この『九州ホテル』はサッポロビールを置いていたので、コダワリ派の私としてはコレだけでも『優』の評価をあげたいのだ。
最近の大学のように決して『優』を安売り乱発しているのではない。
夕食はメニューの通り地産素材を用いた創作のコース料理でフレンチともイタリアンとも分別し難いものであったが、家内も共に味わえるのはワインなのでボトルを一本。
一昨年に手術を受けて以来体調を回復した家内は少量ではあるがワインを口にするようになった。
我が家では私の好みから30数年にわたりドイツ・ラインヘッセンやモーゼルあたりの白ワインを仕入れている。
しかし、私も家内も甘いワインは好みではないので必然的に安いカビネットになるのだが、最近はチリ、アルゼンチン、オーストラリアなど南半球の美味しくて安いものが出回ってきているのでそうした物も買っている。
写真の物はカンポ・チェニ、イタリア、トスカーナのワインである。
イタリアは石灰岩質の土地が多く至る所でブドウが栽培されているが、中でもフィレンツェのトスカーナ地方でのブドウ栽培とワイン造りは盛んである。
トスカーナ地方はキャンティ・ワイン生産の地として有名であるが、最近では白ワインも随分造られていることを昨年フィレンツェを訪れた折に知った。
町のスーパーマーケットやドライブ・インでも各種のワインが売られていたが、フルボトル1本が300円程度から並んでいるのである。ゼロの数を間違えているのではない。
イタリア・ワインについては良く知らないが、バローネ・リカゾリ(BARONE RICASOLI)と記してあるのでリカゾリ男爵とかリカゾリ領主園とでも訳すのだろうか。
ラテンのバローネは英語のバロンに当たるから、まあそんなとこであろう。
カンポ・チェニ(2005)の味は甘過ぎもせず苦過ぎもせず、適度な酸味と渋みをともなう私達好みのものであった。
が、レストランでワインを選ぶのは難しいもので、仮にソムリエがいたとしても白か赤か、甘口か辛口か、更にもう少し詳しく渋みなどの好みを伝えたところで、いかにバッジを付けた専門職とは言え、個々人の嗜好に合ったワインを提供できるなんてことは有り得ないこと。
ましてコルク栓で封印してある中身について、ド素人の私達が選ぶというのは博打に似たようなもの。まさに『開けてビックリ玉手箱』のように味わう、いや、ワインというのはそれが楽しみなのかもしれないが・・・・・
それはともかくとして、「車の運転ご苦労さま」と、大蔵大臣の家内が奮発してくれた料理である。
有難く美味しく頂いた。
メニューにあった通り2品の内から好きなものを1つ選ぶというのは夫婦にとっては楽しい料理提供の方法だと思う。
二つの品物を別々に注文し、提供された料理を2人で仲良く分け合って食べれば倍の味を楽しめるのだから・・・
もっとも追加料金が必要な2品、つまり、アワビも長崎牛も家内は好まないので全て私の胃に納まってしまったが。
ぶっははははは
これは家内と一緒になる前からのパターン。が、それが理由で結婚したわけではない、ぶっははははは
湯上りに浴室担当の女性からチョコアイスを頂いたが温まった体に冷たいものが気持ち良く、家内が浴室から出てくるまで雑談の相手をしてもらった。 旅の楽しさは、こうした小さな交流からも感じられるものなのである。
温泉入浴で「心も体も」と言いたいが、心というものは実体が無いだけに軽々しくは使えない言葉ではあるものの慣用的には気持ち良さ伝える場合に最も良い表現であるように思う。
このように「心も体も」リラックスした時に頂く酒と食事は更に一層充足感を高めるものである。
夕食は前ページでも触れたが『百年ダイニング・ルーム』で頂くことになっていた。
高い格天井は‘百年’をイメージさせるものであるが、大きいガラス張りにした壁面からは地獄谷を見下ろすことができ、古さと新しさを融合させたダイニング・ルームといった感じであった。
格天井と言えば京都・二条城や西本願寺の書院など歴史的建造物に多く見ることが出来るし、ヨーロッパでも教会建築に見られるので我が国独自の様式ではないように思うが、通常新しい建築物では見かけたことがない。
レストランでは奈良ホテルの‘三笠’、箱根の 富士屋ホテルのダイニングルーム ‘The Fujiya’が記憶にあるが、なかなか立派なものである。
さて、夕食のメニューであるが、スープと主菜である魚料理と肉料理はそれぞれ2種類の内の1品を好みで選ぶことができる。
魚料理では追加料金を支払うことによってアワビのステーキ、肉料理では長崎牛のステーキを注文することも出来るようになっていた。
前菜と向付・・・当然の如くコダワリのサッポロ黒ラベルである。
やはり星のマークが美味い。
アサヒ、キリンの宣伝が上手なのか、それともキックバックがあるのか、私には分からないが一般旅館ではこの2社のビールしか置いていないところが多い。
辛口だのキレだのと宣伝しているが、私は昔ながらの味が好き。
最近は地ビールを置いているところもあるが、アサヒかキリンしか置いていない旅館を私は三流旅館と決め付けている。
ビール専門の飲み屋ではないのだから世界のビールを扱えなどと無理は言わない。が、日本のビール販売量の多い4社、つまりサッポロ、サントリー、アサヒ、キリンは取り揃えるべきと考えている。
いずれの旅館も「お客様を大切に」なーーんて言ってはいるが、真実そうした考え態度に徹するならば、ビールを取り揃えるについても配慮が見られなければならないと私は思う。
経営上の問題があって立ち直る過程にある(と思う)長崎・梅松閣は‘目こぼし’とし、今後に期待しよう。
つまり、この『九州ホテル』はサッポロビールを置いていたので、コダワリ派の私としてはコレだけでも『優』の評価をあげたいのだ。
最近の大学のように決して『優』を安売り乱発しているのではない。
夕食はメニューの通り地産素材を用いた創作のコース料理でフレンチともイタリアンとも分別し難いものであったが、家内も共に味わえるのはワインなのでボトルを一本。
一昨年に手術を受けて以来体調を回復した家内は少量ではあるがワインを口にするようになった。
我が家では私の好みから30数年にわたりドイツ・ラインヘッセンやモーゼルあたりの白ワインを仕入れている。
しかし、私も家内も甘いワインは好みではないので必然的に安いカビネットになるのだが、最近はチリ、アルゼンチン、オーストラリアなど南半球の美味しくて安いものが出回ってきているのでそうした物も買っている。
写真の物はカンポ・チェニ、イタリア、トスカーナのワインである。
イタリアは石灰岩質の土地が多く至る所でブドウが栽培されているが、中でもフィレンツェのトスカーナ地方でのブドウ栽培とワイン造りは盛んである。
トスカーナ地方はキャンティ・ワイン生産の地として有名であるが、最近では白ワインも随分造られていることを昨年フィレンツェを訪れた折に知った。
町のスーパーマーケットやドライブ・インでも各種のワインが売られていたが、フルボトル1本が300円程度から並んでいるのである。ゼロの数を間違えているのではない。
イタリア・ワインについては良く知らないが、バローネ・リカゾリ(BARONE RICASOLI)と記してあるのでリカゾリ男爵とかリカゾリ領主園とでも訳すのだろうか。
ラテンのバローネは英語のバロンに当たるから、まあそんなとこであろう。
カンポ・チェニ(2005)の味は甘過ぎもせず苦過ぎもせず、適度な酸味と渋みをともなう私達好みのものであった。
が、レストランでワインを選ぶのは難しいもので、仮にソムリエがいたとしても白か赤か、甘口か辛口か、更にもう少し詳しく渋みなどの好みを伝えたところで、いかにバッジを付けた専門職とは言え、個々人の嗜好に合ったワインを提供できるなんてことは有り得ないこと。
ましてコルク栓で封印してある中身について、ド素人の私達が選ぶというのは博打に似たようなもの。まさに『開けてビックリ玉手箱』のように味わう、いや、ワインというのはそれが楽しみなのかもしれないが・・・・・
それはともかくとして、「車の運転ご苦労さま」と、大蔵大臣の家内が奮発してくれた料理である。
有難く美味しく頂いた。
メニューにあった通り2品の内から好きなものを1つ選ぶというのは夫婦にとっては楽しい料理提供の方法だと思う。
二つの品物を別々に注文し、提供された料理を2人で仲良く分け合って食べれば倍の味を楽しめるのだから・・・
もっとも追加料金が必要な2品、つまり、アワビも長崎牛も家内は好まないので全て私の胃に納まってしまったが。
ぶっははははは
これは家内と一緒になる前からのパターン。が、それが理由で結婚したわけではない、ぶっははははは
at 14:29│