November 23, 2008

九州への旅・・・11 長崎・雲仙~島原へ

いつからのことになるだろうか、今や習慣化してしまった私の起床時刻。

余程のこと、つまり疲れた状態で就寝が深夜になってしまった場合を除き、早朝4時前後に目覚めてしまうのであるが、家族の者たちは未だ寝ているので一人書斎に籠もってしまうのである。

実はこの時間帯というもの、頭はスッキリ物音もせず最も仕事が捗る時間帯であって、読み物書き物に最適なのである。

しかしながら旅先では一人目覚めても困るのである。照明を点けるわけにもいかず、テレビのスイッチを入れるわけにもいかず、24時間温泉が湧き続けているとは言え、あまりに早い入浴も気がひけ、結局6時になるのを待って家内を誘い浴場へ。

朝風呂に浸る心地良さは小原庄助氏にしても同じであったのだろう。ジュワジュワっと皮膚表面から湯の温かさが内部に染み込んでくる、これはまさに快感と言える。

朝湯の後に暫く部屋で寛ぎ『百年ダイニング・ルーム』へ朝食を摂りに出向いた。

九州ホテル』も朝食はバイキング形式。

私の朝食‘三種の神器’があったので満足。もっとも玉子は温泉玉子と茹で玉子ではあったが、まあ良しとしよう。チリメンジャコに大根おろし、ほうれん草に納豆、明太子まであり、私としては大満足の朝食であった。

旅行を『非日常』という言葉に求める人が多い。勿論私もその一人ではあるが、『非日常』の中にも我が家にて寛ぐという感覚を得る事が無ければ、それは探検に等しい。

チェックアウト時、スタッフの女性から“若女将は所用のため外出しているが、「是非よろしく」とのことでした”との伝言を聞き、特段親しいという間柄でもない私達に、単に言葉がけであるにせよ、こまかな気配りに心安らぐ思いをし、同時に若女将としての成長を感じ取ることができ、ほのぼのとした気分で『九州ホテル』を後にすることができた。

通常は、レセプショニストが型通り「ありがとうございました。またのお越しをお待ち致しております。」などと述べるだけである。欧米のホテルでも同様で、ただ「Thank you.」とだけ、時に「Have a nice ~.」と付け加える程度で、日本人としては無愛想と思えるような姿勢をよく見かけてきたものだから、若女将の伝言がとても新鮮なものに思えたのである。

ところで前ページで『九州ホテル』の直ぐ隣に地獄谷が広がっていることを書いたが、雲仙地獄と呼ばれる蒸気の噴気孔がホテルの裏側の方に点在しており、それの案内図を見つけたので紹介しておきたい。

雲仙温泉ビジターセンター運営協議会の監修・発行のPDF資料であり、雲仙地獄案内図と雲仙地獄の自然ガイドの2つがダウンロード出来るようになっている。

リゾートとしての雲仙

関西から雲仙へ交通の便は良いとは言い難い。長崎空港まで飛行機で行き、その後、バスかレンタカーの利用が最も良いのかなあと思えるが、1泊では疲れるし、もったいない気がするのである。

私たちの場合は旅行コース上の休息点のひとつであったため疲れるということは無かったが、もう1泊、2泊は滞在したかったという思いを持ったのである。

リゾートと言えば海を思い浮かべる人が多いようだが、静かな山の湯宿は立派なリゾートである。

‘動の海’に対して‘静の山’と言えるかもしれない。アクティブにいろんな遊びが出来る海のリゾートに対して山のリゾートは確かに遊びの種類は少なく静的なものが多いようにも感じる。

と言って山のリゾートにいろんな物を持ち込んで‘動の海’と同じようにしてほしいとは思わない。‘静の山’には‘静の山’としての良さがあるのだから。

‘動の海’=‘若さの海’? ‘静の山’=‘老いの山’??

そんなことナイナイ。 (私のつぶやき)

at 07:27│
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