January 03, 2009

正月二日

以前にも書いたことがあったかもしれない。

などと言っても別に『ボケ』が始まっているわけではないし、仮に始まっていても始まったことなど認める気など更々無いが・・・。

しかし、何かをしようとしてその方向へ体は進むのだが、「はて、何をしようとしていたのだったかな?」と立ち止まり、思い出せずにいることが多くなってきたことは事実。

こうした現象も『ボケ』の兆候を表すものかどうかは知らないし、知りたくもない。

背骨は椎骨と椎骨が椎間板という組織を仲立ちとして連なっている。

椎間板の髄核は水分を多く含むゼリー状のもので、その周辺部の軟骨質の線維輪とで構成されているが、年齢とともに水分量が減ったり磨耗といった現象が生じる。

経年的に生じる磨耗など以外にも線維輪の損傷のために髄核がズレて脊髄や神経根を圧迫する、いわゆる椎間板ヘルニアという神経症状が出ることもある。

私は医者が嫌いなので・・・誤解があるといけないので、医師としての人間が嫌いなのではなく、診療を受ける・そのために病(医)院へ行くと言う事がキライなので血圧の降圧剤を貰うために行く以外、余程のことがなければ行かない。

3年ばかり前、手指の痺れと痛みがあまりにひどく、総合病院を訪ねたことがあったが、この時は“脳に欠損があるのかも”という重大な事態を考えたので行ったのだが、断層撮影した写真を見る限り脳に異常は無かった。確かに、確か、確かに無かった。

しかし、頚骨の椎間板が磨耗して神経根を圧迫していることが写真から判明。これに対する根本的治療策は無いと医師が言い、合わせて「順調に老化の道を歩んでおられます」と言われたことがあった。

若い医師が言わんとすることは分かったが、『順調に老化』とは・・・

医学は勉強したのかもしれないが、もうちょっと日本語も勉強せえって、言葉のデリカシーに欠ける奴だと思ったものであった。

それで、というわけではないが正月二日は書初め。
c6c7767d.jpg

古来、『吉書』と言い吉方に向かって目出度きことなどを書く慣わしが我が国にはあるので、寿ぎ祝う意味のものではないが自戒を込めて書いてみた。

20年前に目を剥くような値段のワープロを買って以来、書くことより打つ方が多く、小筆など手にする機会がとんと無くなってしまったので手が震えて仕方がなかった。

決してアル中ではないので念のため。

『曾子曰、吾日三省吾身、爲人謀而不忠乎。與朋友交而不信乎。傳不習乎。』

『曾子曰(そうし いわく)、吾日三省吾身(われ ひに みっつ わがみをかえりみる)、爲人謀而不忠乎(ひとのために はかりて ちゅうならざるか)。與朋友交而不信乎(ほうゆうと まじわりて しんならざるか)。傳不習乎(つたえられて ならわざるか)。』

漢文を横書きにするのはイマイチではあるし、同世代や先輩諸兄姉には読み方など必要なかろうが英文法と同様に日本文として読み下すのである。

論語・学而第一にあるが、曾子は孔子の高弟であり、『私は毎日三つの反省を行う。ひとつには、人の為に何かをしようとした時、誠心誠意そのことを行ったかどうか。二つには、友人との付き合いで偽りや不信を招くような言動がなかったかどうか。三つには、師匠(先生や先輩など)から教えられたことをしっかりと理解し実践するように努めたかどうか。』という意味のことである。

口三味線は言い過ぎかもしれないが、世に口巧者(口上手)は多い。

大切なことは『不言実行』・・・実践することにある。

自戒、自戒。



at 05:25│
記事検索
月別アーカイブ