March 30, 2009

久し振りの『博多・紀行』 続き【7】 T君の目出度きこと

博多行きの2つの目的については書いた。

1つは友人達の元気な顔を見ることであった。

今夜の登場人物は香椎の料理屋で調理長を務めるT君と、お相手のAちゃん。

T君は私の博多における息子みたいな者。

京都で調理修行をして博多に戻り、現在は香椎の借景が素晴らしい座敷を擁する料理屋で料理の創作をしている。

彼には実の父親がいるが、第三共進丸の船長も父親のような存在であり、焼肉・玄風館の大将も同様である。

しかも私までいる。

父親が4人と、とてもややこしい関係のようだが、それだけ彼は可愛がられる存在であって、それだけ彼も年寄りオジンたちを大切にしてきているというわけでもある。

そのT君がお付き合いしている女がいると言っていたものだから、是非そのお相手に会っておかねばならないと思っていたのだ。

その機会は私が博多に到着した夜に訪れた。

多分、船長が連絡したのであろう。T君とお相手の女性が居酒屋・第三共進丸へ連れ立ってやってきた。

Aちゃんと言うのだが、2人の間では既に結婚しようと約束まで交わしたそうな。

まだ学生かと思うような可愛い若々しいお嬢さんであるが、そもそも2人を引き合わせたのは焼肉・玄風館の大将らしい。

「ふん、ツマランことしやがって。」などとは言わん。

よう世話してくれよったと感謝、感謝である。

が、一度会って話したからって、人間っちゅうもんは簡単に分かるもんでもない。

T君とAちゃんを相手にオジン3人で話し合っていたのだが、未だ話し足りないと感じたので第三共進丸の店を閉めて長浜・屋台の『安さん』の店へ移動した。

T君は36、やったかなあ、Aちゃんは若くは見えるが、むむむむむ、年齢はどうでもええか。

福岡市で某広告紙の編集をやっているとか。

2人が共に生活していくためには互いの人柄は勿論のことやが、生活を支える経済的基盤がしっかりしとらんといかんので、私は初対面のAちゃんではあったがズケズケと問い質してしまった。

この辺はオジンゆえに出来る芸当と言えるかもしれない。

博多での夜はいつも遅いのだが、この日も同じであった。

酔いが回ってくると電話魔の船長が携帯のボタンを押しまくるのである。

「Yが出よらんと、何しよると。」

仕方なく次を「おっ、Hか。お父さんが来とらっしゃると。」「・・・」。

可愛そうに夜中の電話で関西にいる息子あつかいにしている者たちが起こされるのである。

この夜、私もどのように帰ったのか・・・

タクシーに乗るまではハッキリと記憶にあるのだが、朝、ホテルの部屋で目覚めるまでの記憶が定かではない。

ただ、T君とAちゃんに対し、お祝いに食事を共にしようと誘ったことは間違いがない。

しかし、何日の何時に何処でとまでは決めていなかったように思うのだが、その日が翌日であることをT君からの電話で知った。

うーーん、何と。ホテルや列車のダブル・ブッキングなら文句のひとつぐらい言うところだが、私自身が二重に約束していたのでは、これは何ともはや申し訳ない。ということで急遽ふた組のデートとなってしまった。

続きを次ページに。

つまり、博多行きのもう1つの目的とともに。

at 12:06│
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