June 27, 2009

北欧の旅 (12) コペンハーゲン 蚤の市と昼食

ストロイエの店々を見て回り、その後、トーヴァルセン美術館と運河を挟んだところで開催されていた『蚤の市』も見て回った。

置き物、飾り物としての骨董品ばかりではなく、持ち帰れば直ぐにでも使える食器やその他の道具類等々、ヨーロッパに限らず西アジアから東アジアに至る広い地域の物品が並べられていた。
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こんな物にまで価値を見つけるのか?と少々不思議な気がする物も並んでいたが、蚤の市イコール骨董品という先入感を持って見ていた私の観点にズレがあったようだ。

ストロイエほどの人出はないが、出店していた20軒ほどの店にはそれぞれ2~3人の客が品物を手に取ったり、店の者と交渉したりしていた。

近年日本でも各地で蚤の市が開かれるようになり、それも素人の出店が多いと聞く。 インターネットの普及でネット上での取引きも多いようだ。

『消費は美徳』などという言葉を随分前に聞いたが、最近はアフリカから『もったいない』という言葉が逆輸入されるようになった。

金銀にしろ美術品にしろ、歴史を遡ると日本人の価値観というものは外国人によって呼び覚まされることが多いような気もする。

世界の基準で保存を決めた熊野古道が、それを観光資源として利用し営業利益を上げようとしているJR西日本が詳細に調査もせずに世界遺産の熊野古道の一部を破壊するという愚挙を行ったのは最近のこと。

これなど何が文化か真に理解できていないことの表れの一例である。

ぼやき出すと限が無いのでコレまで。

このあとサーカス(Cirkus)近くのレストランで昼食にした。
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これはスモーブロー。

パンの上に生ハムやチーズ、それに色とりどりの野菜を載せてあるオープンサンドウィッチと言えるもので、デンマークの昼食としては豪華なものである。

デンマークは酪農国であり、ハム、ソーセージ、チーズ、牛乳などは豊富であるし、小麦生産も盛んで安定しているからパンの種類も多い。

ただ、パン嫌いの私には豪華なスモーブローもイマイチではあるが、旅行に出ると野菜や果物を摂ることが少なくなるので、そうした意味合いにおいてはまずまずの昼食であった。

まずまずという言葉の中には当然ビールも含まれている。 お昼から琥珀色をした飲み物を頂いて、これで50点も60点の『可』となるのである。

家内は紅茶を注文し、ティーポットが運ばれてきたのは良いのだが、ぬるい湯にリプトンのティーバッグ。 

彼らは茶を飲むことがないのか。 それにしてもレストランでありながら・・・デンマークの貧しさを垣間見たような・・・

『もったいない』・・・不足はあっても勿論何ひとつ残さず頂いた。



at 05:17│
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