August 27, 2011

大好物のこと (果物・・・ニューピオーネ)

石炭を燃料とする蒸気機関車が黒い煙を吐いて力強く走るのは良いのだが、困ったことには機関車後方に連なる客車の窓にはススが舞い込んでくるのである。 ススと言っても形や重さなどは一定ではなく様々であり、埃のように小さく軽いものから砂粒のようにザラザラした感触の大きさのものもある。

そのため当時の駅のプラットホームには必ず洗面所が設えてあり、乗客は顔や手を洗ってから改札口に向かえるようになっていた。  

昭和34年の夏のこと、まだ蒸気機関車がシュッポシュッポ硬い座席の3等客車を牽引して山陽本線を走っている頃だった。 いとこの大学生・ Yちゃんに連れられて山陽本線小郡まで向かう途中、岡山駅に停車した時のことだ。 小さなススが目に入って痛かったのと、汗をかいた体にススの粒が沢山ついていたためpict-白桃 1にプラットホームの洗面所で顔と手を洗い、上半身裸になって体を拭いて客車に戻ったところへ『白桃』の売り子がやってきた。 

いとこは、「岡山へ来たら白桃を食べんとあかん。」と買ってくれたが、当時も高価な果物だったと記憶している。 大阪から山口線の某駅(長門峡に近い)間の往復運賃が2000円程度(当時の学割運賃は5割)だったが、白桃1個の値段が100円程度、駅弁(幕の内)も同じか或いは駅弁の方が若干安かったかもしれない。

高いだけに片手に余るほどの大きさで果汁多くウマイの何の・・・。 それに白桃と言うだけあって白っぽい色で綺麗。 赤っぽい桃色の桃は食べたことがあるが、白桃は全く初めてであり、この時の印象は今も鮮烈に残っている。

果物に好き嫌いは無いが、より好きな、大好きなものというのはある。
pict-201108261723箱
春からはイチゴ、サクランボ、ブドウと好物が続くのだが、昔と違って温室ものやハウスものなど栽培方法に変化が生じて旬の定まらない、或いは旬の期間が長くなったと言えるだろうか、そうした果物が多くなってきた。
が、これはこれで私にとっては嬉しいことではある。 それに品種改良に加えて新種も。 これもまた嬉しい。

とりわけイチゴにブドウは店舗に並ぶ期間が長くなったことが最も嬉しいことである。

ブドウの出始めはデラウェア。 この品種は大阪・柏原や奈良・平群など露地もので産地が近いので7月に入った頃よりよく食べる。 実が小さい頃にジベレリンに浸した種無しブドウが私の好み。

岡山名産としては先の白桃とともにマスカットも有名であるが、私はブドウが大好物であるがマスカットは好んでは食べない。 ひとつにはマスカットの味、それに種無しマスカットが一般的に出回っていない、今ひとつ大きい理由は高価だということ。
pict-P1030915ニューピオーネ店頭に出回る時期としては少し遅めだが、私は巨峰が好きで8月末から9月にかけて高価ではあるが買い求めてよく食べる。 粒が大きいし、果汁は多くて甘い。 それに紫色の皮の苦味、渋みがが加わって何とも言えぬ味わいなのである。 ただ、これも種無しのものが無い。

写真は岡山ニューピオーネである。

ここ何年か、巨峰よりも岡山ニューピオーネを買い求めることが多い。

行きつけの果物屋に寄ると、店の若奥さん(高校生の息子がいるから若いとも言えないが)が注文も聞かずに4房入りの箱を出してくる。 勿論、買い求めるつもりで立ち寄っているのだから、それはそれで良いのだが・・・イチゴの時期にはイチゴを同じように出してくる。 他所の嫁はんに我が好みを知られているというのは何とも面映ゆい感がするが、もう苦笑いするのみ。

岡山ニューピオーネは巨峰とマスカット(品種は知らない)を掛け合わせたものらしいが、ジベレリンに浸してあるので種無しで大粒、味わいも抜群。 価格は巨峰と同程度か高い。 しかし、高い分だけ美味しいし、何より私の好みにピッタリのブドウで、8月から9月は充分に楽しませてもらえる。

ついでというつもりではないが、大好物の岡山ニューピオーネを恵送頂き、Y 君夫妻にはここでお礼を申しておきたい。

Y 君の実家が備北だったなあと思いつつ有難く頂戴。 R子夫人も私の好みに合わせての心遣い常々感謝していることを書き添えておく。 ありがとう。



masatukamoto at 07:15│Comments(0)

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