February 22, 2014

みのもんた氏と『朝ズバッ!』

朝のコンサートについては何度も書いてきたが、その日その日の気分や好みで開催しない日もあるし、曲についても何となく流しているだけという日もある。pict-The Polar Bear-1
そのような朝を毎日過ごしているのだが、6 時と 7 時のニュースはどちらかを欠かさず見るようにしている。
このところはオリンピックに関する報道が多いが、ニュースチャンネルを見るのはオリンピック情報を知るためではなく、新聞報道を補う目的で見ているのだ。

このニュースの時間帯を外せば、平日は 8 時過ぎまで TBS 系列 『 朝ズバッ!』、その間にホッキョクグマ-3毎日ほぼ変わりないメニューの朝食を摂りながらチャンネルは ABC 系列の 『 モーニングバード 』に。
凡そだが朝のテレビ視聴は私が
 9 時半頃までで、 9 時頃より家内が観てるかな。
私もたまに見るがフジテレビ系列の 『 とくダネ!』 というワイドショウである。

『 朝ズバッ!』 は、以前は 『 みのもんた の 』 と言う所有冠詞の如き言葉が付いていたpict-朝ズバッ場面-1構成が、彼が降板したことで今はテーマも
 『 朝ズバッ!』 のみである。
『 みのもんた 』 氏が降板するに至ったのは彼の次男・雄斗氏が起こした不祥事に起因したのだが、この次男氏 31歳で独立して家庭を持っていたという。
下は次男氏が事件を起こした当時、各テレビ局が流したテロップの一部である。
pict-テロップ構成-1
当初、窃盗未遂事件容疑者として 31歳の日本テレビ社員の名前が上がったのだろうが、各テレビ局はテロップが示す通り、いずれもが 『 みのもんた氏の次男 』 であると明示していた。
事件捜査が進んでいく過程で、『 みの 』 氏は 「 私の息子ゆえ・・・」 マスコミ挙げて騒がれることになるのだといpict-The Hare-1う意味の言葉をつぶやいていた。
『 みの 』 氏がどのような思いをもってつぶやいたのか彼の本当の気持ちは分からない。 しかし、彼が言いたかったことは、犯罪が良いとか悪いとか犯罪に軽重があるとか言う意味ではなく、窃盗事件は数多く発生し窃盗犯も多く検挙されている社会にあって御法川雄斗容疑者 ( 当時 ) に対するマスコミ各社の反応は他の多くの窃盗犯罪容疑者に対する扱いに比べpict-The Hare-3異常とも思えるぐらい過剰なものだという気持ちがあったのではないかと私は想像したのだ。
『 みの 』 氏の気持ちを推量した私自身もマスメディアの取り上げ方について、これはやり過ぎだと批判的に見ていたのだ。

その後この件は週刊誌や TV ワイドショーなどで次男氏の慶応高校時代の生活態度と彼に対する 『 みの 』 氏の父親としてのpict-The Leopard-1関わりや、『 みの 』 氏自身の収入から生活実態にまで掘り下げ紹介されるという経緯をたどった。

ここまで行けば、もう何をか言わんである。
有名人税だと? 知る権利 ? 報道の義務&権利 ?

立場ごとに理屈を付けて何かを言いたい人もいるだろう。
だが、私は 『 みの 』 氏の息子ゆえに 『 みの 』 氏も息子もマスメディアの袋叩きにあったのだと見ている。
これは確かに袋叩きである。
pict-Sochi-Olympiade-2反論出来ない場を醸成しておいて非難する。
これはイジメの構造と同じだと私は見ている。
社会部や芸能部の記者たちはワカランのだろうか。 番組の企画や構成を差配するディレクターやメディア各社の幹部は・・・・・
見ない、見えない、聞かない、聞こえない、逃げる、避ける、蓋をする・・・・・
『 君子危うきに近寄らず 』 という俚諺の通り、これまでもマスメディアに関わる諸兄姉は差別云々に真正面から取り組むことなく禁句集などを作成pict-Sochi-Olympiade-3し、先ず関わらない追及されないという防御姿勢に徹してきた。
この弱き連中が寄ってたかって・・・・・
私にはそのように見えた。

確かに 『 みの 』 氏の傲岸不遜とも言うべき態度がテレビでの司会で感じられる面が無くはなかった。
彼の資金力と言うか、そうしたことを匂わす彼の言動は家内も私も嫌うところだった。ジャンプ-1
しかしマスメディアが紹介する父親の事業を継いだとか、東京・銀座や京都・祇園で飲み明かしているとか、記者会見の場となった彼の豪邸がどうのとか、そんなこと、どうでもええやないか。

ことの発端は彼の次男氏が不祥事を起こしたことだ。 繰り返すことになるが次男氏は 31歳。 大きい会社の社員で父親とは別所帯を構えている立派な社会人だったのだ。

江戸時代以前なら、誰かが不始末を起こせば連座制が適用されて一族郎党The Hare-2みんなが罪に問われることもあった。
先日の北朝鮮に関する報道では処刑された張 成沢氏に連なる一族が悉く処刑もしくは強制収容所送りになったらしい。 しかし、いやしくも民主主義国家を標榜する現代日本にあって、選挙違反での連座制以外に社会から責められるようなことはないハズ。
未成年の息子が犯した犯罪なら親の監督を責められても仕方がないが・・・・・

『 みの 』 氏、降板の決心は自らされたことだから周りがゴチャゴチャ言うことではない。
だが、私には彼がそうせざるを得ないギリギリの所まで追い込まれた結果だと思っている。pict-ユキヒョウ-2

彼が 『 朝ズバッ!』 の出演を自粛すると聞いた時、私は四字熟語を思い浮かべていた。
『 勧善懲悪 』。
この四字熟語が 『 完全懲悪 』 という文字に変わって思い浮かんだのだ。
『 みの 』 氏が悪いという意味では勿論ない。
良きことを勧めると言うのではなく、懲らしめるのも徹底的にトコトン相手が潰れてしまうまでやってしまうんだという感じで思い浮かべてしまったのだ。

そうした意味での 『 完全懲悪 』 する対象なら政界や財界にゾロゾロいるのだが・・・・・

『 朝ズバッ!』 については井上や小林といった若手アナウンサーが 『 みの 』 氏のpict-スキー-1役割を果たそうと頑張っていることは認められる。
しかし、やはり熟達した 『 みの 』 氏の切り回しには及ばない。
勿論比較することには無理があるのだが、インタビュアーとして、聞き手というか聞き出し手としての経験と努力をもっともっと積まねば高校放送部員の力量とあまり変わらないように見える。
pict-ソチ・オリンピック・マスコット-1
今、ソチ五輪の取材に行っている高畑百合子アナウンサーは語彙も豊富で表現力豊か。
 アナウンサーの質がどんどん落ちているように感じるのだが、彼女は合格組の内の一人である。
合格か不合格かは私の独断と偏見の結果であることは断っておかねばならない。


masatukamoto at 21:36│Comments(0)TrackBack(0)

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