June 23, 2014

夏 至 つづき

23日、今朝も日の出を見ることができなかった。
今年、我が家から確認できた最北場所からの日の出は
6月20日、夏至前日 ( 写真掲載済み ) のものだった。

昨日日中は晴れ間も見えていたが衛星写真を見れば何やら
不安定な・・・・・pict-ホタルイカ干物-1
リコーダーのレッスンに出かける家内に、帰宅する夕刻頃はにわか雨が降るかもしれんよと注意を与えておいたのだが、不幸にも予想が的中してしまった。
駅から乗ったバス車内でドシャ降りの雨が降り出したらしい。 そのため停留所でバスを降りてから我が家まで強烈なシャワーを浴び続けてきたのだろう、全くヒドイ姿で帰って来た。
折り畳み傘くらい楽器とともに持っていけたろうに。

一昨日は娘が来てくれたことが嬉しく、夕食を共に久し振りに饒舌になっている自分を意識しながpict-海ぶどうら、しかも、多分 1 年半ぶりの量になることも分かっていながら冷酒用のガラスの杯を重ねていた。
勿論酒肴も・・・
家内の料理がどうのこうのと言うのではない。 プロとアマの料理比べなど先ず同じステージに載せること自体が間違っているのだ。
旬の食材を用いた寿司屋の大将 I 氏の料理であり、美味いこと間違いない。 しかも私の好物がズラリ。
鱧の湯引き、フグの白子塩焼き、タコ、イカなどの刺身のほか、ウナギ、海老、ウニ、アナゴ等々、さまざまなお魚たちが舞い踊っていた。pict-柿の葉すし-鮨一
ホタルイカの干物の炙りもあった。 これはビールのアテとしては抜群のものだし、家内が好む細巻き寿司 ( 鰻胡瓜・山ごぼう・海老マヨ等 ) や海ぶどうも盛られていた。

その大将 I 氏だが暫く会っていなかった。
この時期になるとシャカシャカシャカという鱧の骨切りの音が恋しくなると書いた。
鱧にタコ、そして I 氏が作る柿の葉寿司。 食べたいと思って電話をとも思ったのだが、かえって気を遣わせてはいけないと自重していたのだ。 しかし、娘が来てくれたのを良い機会とばかり電話をかけたのだった。
pict-山ごぼう巻-鮨一「 毎度! 明日寄せてもらおう 思うてたとこですねん。」
ぶっははははは。

以心伝心という言葉がある。 
科学をかじり学んできた私としては霊の存在や超常現象、超心理などといった事象を丸々信じ込むなどということはない。 そう、丸々信ずることは無いが偶然に起こり得るということは信じ認めている。
 I 氏と私の関係で言えば以心伝心という事象が過去幾つかあった。
以心伝心を英訳すれば 『 Telepathy 』 が近いだろうか。
Tele + pathy = Telepathy
うーん、 pathy か・・・・・
意味からすれば empathy か sympathy との合成語だろうが、語源を調べたことがないので分からない。
感嘆に言えば 『 遠くにあって + 共鳴 ( 共感 ) する 』 ということになる。 pict-鱧-焼霜-鮨一

実は大将の I 氏、夏至の日の土曜日に大きい寿司桶を下げに来てくれた折、
またまた旬の物を持って来てくれたのである。
右上の柿の葉寿司。
 I 氏の家の柿の木の葉が取れるうちは作ってくれるものだ。 だから柿の葉が赤くなる晩秋以降、新緑の葉が茂る今の時期までは作らない。
最も鯖の脂がのって美味しい時に柿の葉は無いので、その時期には柿の葉寿司-1バッテラとして頂くし、柿の葉が茂っている夏は真鯖の時期ではないが、現代は流通が発達しているので立派な鯖は年中手に入るので鯖の入荷にも問題はない。

大和は柿の葉寿司が名物で 『 たなか 』 や 『 平宗 』 など専門店が何軒もある。
大和は北部の奈良市から南部の吉野や五条まで海から遠い盆地であり、とりわけ足が早いと言われる鯖は塩漬けにして運ばれてきていた。
これは日本海・小浜の鯖を塩漬けにして京の都へ運んだ若狭街道や、信州・伊那街道、或いは塩の道などと呼ばれる千国街道も同じ条件にある。

古代文化交流が陸上だけでなく海上、或いは川を通じて盛んに行われていたらしいことは各地の遺跡調査から水なす-1も明らかにされている。
大和政権の成立前後の地理を踏まえて考えると、現在の大阪湾が大きく入り込み河内平野一帯が河内潟と言えるような状況であり、生駒山系南部の信貴山や葛城山系北部の二上山を越えるか大和川を上れば直ぐ飛鳥の地である。
また、現在の和歌山から紀ノ川を遡れば橋本、五条、吉野とつながり、飛鳥地方は紀ノ川流域の直ぐ北に位置するのだ。
現在紀ノ川文化圏と呼び、川を通しての交流が古代史研究の上でも重要な視点のひとつに挙げられているが、柿の葉寿司の歴史もこうした様々な関わりの中から生まれてきたものであろうことは想像に難くない。 柿の葉寿司-3

柿の葉寿司は元々各家で作られていたもので専門店は専門店の味わいがある。
だが、私は I 氏の柿の葉寿司が好きである。
それは鯖の塩加減、酢の加減、それに寿司飯の酢加減と押し具合である。 優しい味わいで硬すぎず柔らかすぎず、これらのバランスが絶妙なのだ。
だから完食。写真の通り、残るのは柿の葉だけ。《 合掌 》

いつも言うが思いを膨らますことは大変にオモロイことなのだが、柿の葉寿司の件はこのくらいにしておこう。 

この時期、水茄子の漬物も美味い。

上の写真は小さいので拡大したものが下の鱧の焼霜。
pict-鱧-焼霜A-鮨一それに少し小振りではあるが今年・初物のホヤも下の写真の通り調理して持って来てくれた。
2011年の東北地方太平洋沖地震により
ホヤ養殖も壊滅的被害を受けたことを私は知っている。
豊かな森林地帯から運ばれる栄養素と綺麗な海で育まれた三陸の養殖のホヤは大きさも立派で味も食感もサイコ―である。
近年韓国も三陸産のホヤを輸入していたほどだ。
pict-ほや-鮨一
関西の料理屋、とりわけ寿司屋が原材料として使うことは先ずないホヤを I 氏が持ってきてくれた。
このことだけでも I 氏の気持ち、十二分に分かる。
ホヤの産地や大きさなど関係ないことである。
有り難く有り難く美味しく美味しく頂いた。

 I 氏には厚く厚く感謝申し上げる。


masatukamoto at 11:37│Comments(0)TrackBack(0)

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