January 16, 2017

我が家の正月 【3】

正月。
私は昔っから正月イコール松の内、つまり1月1日から7日までを正月と解してきた。
勿論、正月三が日は特別だが、松の内は小・中・高等学校の始業式期日とも相まって何の不都合も感じなかった。
しかし、成人式の日が以前は1月15日であり、15日を小正月とか女正月と呼ぶ風習もあることから、この日までは正月かな?と、正月の期間についてはかなり大まかに対応していたことも事実だ。
これには年賀状の当選番号の抽選が15日(確か)に行われていたことも理由のひとつだった。
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上は韓国の友人からの年賀カード。 韓国は旧正月を祝うが日本人の私に合わせて送ってくれるのだ。
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我が家の正月・松の内に行うことを思い出してみると、子どもたちが小さかった頃は二日に書初め、それに私の両親がやってきて共に子どもの誕生祝いをしたものだった。
近頃は先に書いたように来客と共に新年を寿ぐ祝いの宴を楽しませてもらっている。
5日、炉を切っているわけではないが初釜の真似事のような茶事を。 
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と言っても客を招くわけでもないし、正座が出来ない現在の私ゆえに食卓で椅子に座ったままお茶を戴いたのだった。
茶菓子は毎年『花びら餅』と決めている。
白味噌あんに牛蒡を求肥で巻き包んだ菓子で、食感に味わい共に私好みである。色合いも花びらを感じさせるようで良いものだ
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そして7日は『七草粥』を。 と言っても、これも七草が手に入らないので『七草粥もどき』を戴いた。
《『せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ』これぞ七草》
小さかった頃に両親が教えてくれたことだ。
『三つ子の魂百まで』とも言う。 両親に教わったのは何十年も昔のことだが今もってよく覚えているものだ。
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写真では分かりにくいが、白色の『すずしろ=大根』は入っているが他の草は入っていない。
《七草粥もどき》と赤字で記入した通り、代用品として人参、白菜、しめじ、ねぎ、ワカメが入っているので『六草粥』と言えるかな。
品数で言えば1種類少ない『六草粥』だ。
しかし雪がちらつく寒々とした荒れ野で、ひたすら春を待つ『なずな』や『ごぎょう』を摘んできて『七草粥』を作っていs-2017-01-13_164340たであろう平安時代の宮廷女人たちからすれば家内が作ってくれた『六草粥』は贅沢極まりない物に見えることだろう。

この7日、デザートに我が好物のイチゴが出てきた。
温室やハウスといった栽培手法の開発によって真冬でもイチゴを食べることが出来るようになった。
いまでは当たり前と思えることだが、昔の人たちにとっては豪奢な食べ物と思ったに違いない。 私自身贅沢だと思うくらいだから。
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上は昨年秋が深まった頃に吊るした渋柿で、とても良い色合いに仕上がっているので7日に初めて食べてみたのだ。
「うまい。甘ーい。」------------上出来だった。
このところ度々デザートや三時の茶請けに頂いている干し柿だ。

 




masatukamoto at 19:29│Comments(0)TrackBack(0)

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