February 24, 2017

味覚

チョコレートの味を表現するなら苦いとか甘いであろう。
それは原料であるカカオのほか、砂糖やミルクを加えてあるからで当然である。
勿論チョコレートの中にフルーツなどを入れると他の味わいも加わる。s-2017-02-23_164320

HERSHEY'SやVAN HOUTENの缶を手に入れにくかった頃、寒い冬の日に母は片手鍋でミルクを温め、そこへチョコレートの塊を溶かして砂糖を加え、私の為に
温かーいココアをよく作ってくれた。
ココアもカカオを基にした飲み物だから味覚の基本は苦味と甘味である。
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感覚としての味覚は、甘味(甘い)、酸味(酸っぱい)、塩味(塩辛い)、苦味(苦い)、旨み(うまい)に分けられる。
こうした味覚は舌にある味蕾で感じ取り、信号として脳に送り知る(認知)こととなる。
こうして認識したことを伝達するのが記号としての言語(音声や文字)だが、現状は世界に共通する言語は無く、特定の民族や国家に限られているというのが正しかろう。
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だからそれぞれの言語で味覚を言い表しても共通する言葉は無いと私は思っている。
例えば、漢字を用いる日本語と中国語を比べても『甘い』は【甜・ティエン】、『酸っぱい』は【酸・サン】、『塩辛い』は【咸・シエン】、『苦い』は【苦・ク】、『うまい』は【美味・メイウェイ】と文字こそ似ているが音読みで表現する中国語と共通するとは言えない。
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言語として世界に共通するものは無くとも味を感知する細胞の『味蕾』は世界共通である。
冒頭で書いたようにチョコレートを食べて感じる味わいは言葉で異なれども世界中の人々は苦いとか甘いとか表現するはずである。(味覚に障害ある場合を除き)
砂糖をなめて塩辛いと感じる人は世界中どこにもいないハズで、同一言語を用いる社会に暮らす人々は味覚を表現する言葉について共通の認識をもって使用しているものだ。
つまり『酸っぱい』という言葉を感知すれば《酸っぱさ》を共有できるわけだ。
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観点を変えて言えば、言葉は感情や意志などを伝達する言葉なればこそ正確で齟齬なく疎通出来る言語、つまり出来るだけ広い地域や多くの人々の間で同一の感覚を共有できる言葉の使用が望まれるのだ。
しかし、いかに言葉を駆使しても感覚をそのまま言語で表現することに無理があるのは承知だ。
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出汁の『旨み』は汁椀を口にした途端に舌が感じ取るものだが、味わいの判別は食べ物によって時間差が出るものだ。
ご飯は色合いや形、香りといったものが先行し、口に含んだ時点での味わいは弱く、噛めば噛むほどに味わいs-2017-02-09_150817を強く感じるようになるものだ。

テレビで料理の味などをリポートする場面をよく見るが、私はリポーターの『感性や知性』を合わせ見てしまう。
表現は感覚的なものだが、表現するための大事な持ち駒として言葉遣い、語彙数の豊富さ、文の構成力などが挙げられるが、ホントいろんな人がいるものだと思う。
中には、コイツ味音痴か味覚に障害があるのか、それとも言葉を知らんのかと思う奴もいる。
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魚の刺身を口にいれた途端に「アマーイ」だと。
???s-2017-02-09_161741
砂糖をまぶしてあるなら分かるが・・・・・
若い人たちの中には新鮮さを表現するのに『甘い』という言葉を使っているのかなと思える場面もあるが、これはオカシイと私は思っているのだ。
咀嚼しているうちに『甘味』を感じだしてくることはあるが・・・・・



masatukamoto at 18:28│Comments(0)TrackBack(0)

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