October 04, 2017

この秋は・・・

秋と言えば、芸術、読書、食欲、スポーツ・・・
足の具合が回復せぬ今は自ら行うスポーツは省かねばならん。しかし観戦するに無理はない。 だがスタジアムへ出向くことは難しいのでテレビでということになってしまうが、まあ仕方がない。
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出向いて行けたらなあ、と思う催しものがこの秋にも幾つかある。
今度の日曜(8日)にはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団がドヴォルザークの交響曲・第9番「新世界より」を引っ提げザ・s-2017-10-03_072440シンフォニーホールへやって来る。
三つ子の魂百までとか餅は餅屋といった古諺がある。全面的に正しいなどとは勿論言わないが、ドヴォルザークやスメタナをチェコ・フィルが演奏するというのはピッタリだと、これを偏見と指摘されても仕方がないと認めつつも私はヴァーツラフ・ノイマンが指揮するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を好んで聴いてきた。
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同じザ・シンフォニーホールで来月3日にはヴァレリー・ポリャンスキー指揮でロシア国立交響楽団≪シンフォニック・カペレ≫が演奏する。
チャイコフスキーの交響曲 第4番、第5番に加え、祝典序曲 「1812年」も予定されている。
1812年、ナポレオンがロシアを攻めてモスクワに進攻した際、ロシア側は自らモスクワ市街地s-2017-10-03_165224を焼き払うという抵抗に出た。このためモスクワを制圧することで兵站の確保を考えていたナポレオン軍は兵糧不足に陥ることとなり、更に冬の厳寒期に入って各所で大敗を喫し、全軍壊滅状態で退却することになった。
s-2017-10-04_173822この史実に基づいて作曲されたのが
序曲 「1812年」だ。
ナポレオン軍の進攻をフランス国歌『ラ・マルセイエーズ』を奏でることで表現しているが、戦争は一進一退、その戦の様子はフランス国歌とロシア調のメロディの掛け合いで展開され、大砲の音を組み入れることで聴き手のイメージを一層膨らませる効果を上げている。
やがて『ラ・マルセイエーズ』は消えゆき、替わってロシア正教会の鐘を鳴り響かせ祝砲を撃つことでロシアの勝利を表現し祝うという曲の流れだ。
ナポレオンのロシア侵攻の史実を知っていると大変理解しやすい曲である。
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本物の大砲を打ち鳴らす序曲 「1812年」を初めて聴いたのは昭和37年のことだった。
二千人の吹奏楽だったか関西吹奏楽連盟に加盟していた団体による合同演奏会が当時は阪急ブレーブスのホームグランドだった西宮球場で開催されたのだ。 関西の高校や大学、社会人の吹奏楽団が集まり自衛隊の大砲が演奏に加わるという大層な仕掛けで気分が昂揚するのを覚えたものだった。
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日本の大都会・大阪での演奏だから流石に本物の大砲を使うのは無理だろう。多分バスドラを打ち鳴らすのであろうが、それでもロシア国立交響楽団の序曲 「1812年」は聴いてみたい。だが会場まで行って聴くのは未だ無理だろs-2017-10-03_165005う。
11月24日にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団がF・P・ツィンマーマンとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調を演奏するが、これも生でというのはやはり難しかろうと思う。
コンサートに行ったつもりで何かCDでも買って聴くことにしよう。
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この秋の芸術・・・・・音楽についてはこんなものだろう。
足の具合は良くなっていると実感しているのだが、極々僅かな変化なので説明することが出来ないのだ。
でもまあ音楽以外の何かに置き換えて欲求不満が積もらないよう安定の道を探ることにしよう。。
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masatukamoto at 21:17│Comments(0)

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