October 15, 2017

今秋、興味惹かれる展覧会《1》

興味惹かれる展覧会のひとつが『あべのハルカス美術館』で開催されている『北斎-富士を超えて-』(大英博物館 国際共同プロジェクト)である。
あべのハルカスは近鉄阿倍野百貨店のあった場所に2014年3月に竣工なった高層ビルで、その16階に美術館s-2017092907110000はある(らしい)。
(らしい)と書いたのは私自身未だ訪れたことがないからである。
建築途中のハルカスは天王寺美術館を訪れる際に何度も眺めていたのでビル高など凡その建物外観は知っている。
しかし2012年師走に病を得て以来自由に外歩きすることが出来なくなり、2014年3 月22日からの開館記念『東大寺』展も観覧出来ずに残念な思いをしたものだった。
この秋は葛飾北斎をテーマにした展覧会で、開催期間が11月19日まであるため、未だ行けるかもと望みを捨ててはいないのだが・・・。
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北斎と言えばゴッホらに浮世絵の技法などで影響を与えた江戸・文化文政期の絵師の1人として教科書記載程度にしか知らない。
北斎の作品に『冨嶽三十六景』という版画集があることは知っているが、見たことがあるというのは『神奈川沖浪裏』『凱風快晴』『尾州不二見原』の3図のみだ。
下はフレーム切手セットに使用された二つの図。
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『冨嶽三十六景』は版画集だから相当枚数が刷られたことと思う。
しかし、それらの版画や原版である木版など、今は何処で所蔵されているのか知らない分からないことばかり。ともかく北斎に限らず知らないことは未だ未だ沢山あるのだ。
下はMOA美術館のホームページで見つけた『凱風快晴』と『尾州不二見原』。
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ちなみにMOA美術館では夏休みコレクション展として『冨嶽三十六景』(全46図)の所蔵画を公開したそうだ。
美術館のホームページを見ると、フラッシュを焚かなければ写真撮影も可能なのだと。
どうして日本の美術館は頑なまでに写真撮影を禁じているのか不思議を通り越してムカッとするほどの気持ちを抱いてきたのだがMOA美術館の姿勢は高く評価したいと思う。
※ 青色の文字部分をクリックすれば当該ページにリンク。
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北斎については2005年に家内と信州を旅した時に小布施町も巡り、少しだけ知識を広げたことがあった。
小布施町は長野市の北東部に位置し、一帯は日本列島フォッサマグナ(地溝帯)北部にあたり、地質や古生物など興味惹かれる対象が沢山たくさん埋もれている地域だ。
s-岩松院ホームページより2017-10-14_124243が、今回興味を惹かれたのは北斎展なので話を戻すと、小布施では曹洞宗・岩松院、北斎館、高井鴻山記念館など北斎に関係する施設を見学したのだった。
左は北斎が描いた岩松院の天井絵。
この天井絵は写真撮影が禁じられていたので岩松院のホームページにあったものを当ブログ記述(Oct 28.2005)の際に引用紹介したものだ。
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北斎は83歳の時、豪農・高井鴻山の招きで小布施に行き、長逗留。
それ以後も何度か小布施に滞在して絵を描いていたようで上の岩松院の天井絵もそれらの内のひとつ。
北斎は祭屋台の絵も描いており、北斎館にはそれらも展示されている。
下は怒涛図の男浪。
s-2017-10-15_123333富士山こそ描かれていないが、力強いタッチで描かれた波濤や青い色合いは『神奈川沖浪裏』とも通じるような・・・
80歳を越えて、しかも後期とは言え江戸時代に生きた人の仕事とは、と将に驚嘆の他無い。
大英博物館との国際共同プロジェクトというから一体どのような内容なのか大いに興味をそそられているところだ。
それについ先だってNHKの特集ドラマ『眩(くらら)』~北斎の娘~を見たので一層興味を惹かれているのだ。が・・・
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masatukamoto at 13:37│Comments(0)

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