November 13, 2019

裸の王様

童話『裸の王様』はアンデルセンの作品であり知らぬ人は先ずいないだろう。
絶大な権勢を誇る王様のもと、大臣や家来はもとより一般大衆も王様の言うことには「仰せごもっとも」と絶対服従の態度でいた。
その王様が着る服を作ると言うので詐欺師の仕立て屋が二人お城にやって来る。s-2019-10-21_104943
二人の仕立て屋は、「王様が着る服の布地は、能力が無いのに高い地位に就いている者や馬鹿者の眼には見えない素晴らしいものだ。」と吹聴していた。
仕立て屋の作業を視察した大臣や家来たちには全く布地が見えなかったのだが、彼らは素晴らしい織物だ、色が素敵だとか絵柄が斬新だとか盛んに誉めまくったのだ。
二人の仕立て屋が服が仕上がったからと王様に着せかけた。
当然王様にも服は見えていないのだが、大臣や家来たち全てが素晴らしい服だと誉めそやすので王様も素晴らしい服なのだと思い、そのまま街中でのパレードに出かけた。
その王様の姿を見た子どもの一人が「王様は素っ裸だ。裸の王様だ。」と叫んだ。
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童話『裸の王様』のあらすじは概ね上に書いたようなことだ。
絶大な権力を握る王様に仕える者たちは、自らの保身のためには真実を語らず、時にはゴマをすりすり巧言令色の限りを尽くす。将に近頃はやりの『忖度』イッパイである。
この王様は家来たちのお世辞が全く分からなかったのだろうか。そうだとすれば可哀想に思えるほどの大馬鹿者だと言える。
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ところで
絶大な権力を握ると言えば安倍首相も王様と同じようなものだ。
世の中、保身や昇進のために媚び諂い(へつらい)追従を言うのは世の常。政治屋や官僚の世界も一般企業内部でも同じようなものだ。
s-2019-10-21_104730自民党総裁にして内閣総理大臣。政治屋の頂点に君臨する安倍首相に多くの者がご機嫌を取るのが常の社会であり、総理大臣ならそうした社会も悉皆認知しているはず。
それを知らなければ王様同様に可哀想な大馬鹿者と思うが、彼らの『忖度』というゴマすり言動を知っていながら知らんぷりをしているのが安倍首相のように私には見える。
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首相招待の『桜を見る会』は内閣府が仕切っているとか。内閣府の長は総理大臣たる安倍氏自身。その事務を補佐する長が菅官房長官。国税を使って開催されている
『桜を見る会』の招待者に安倍後援会の会員が多いのは何故かという疑問に対し、国会で自分は関与していないといった答弁を行った首相。
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『裸の王様』にも大臣たちにもいろんな輩がいるようだ。
バレて追及されマズイとなれば招待者基準の見直しをとボヤカシを図る菅官房長官
内閣府の官僚たちが黒い布を張り巡らすのは家来としては当然か。これを『忖度』と言うのだが・・・
どこが悪い、問題あるかとヤクザまがいに居直る二階自民党幹事長。
安倍親衛隊の役を買って出る、つまりゴマすり田崎元時事通信社々員。







masatukamoto at 13:07│Comments(0)

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