January 27, 2020

片付け

学生時代から数えると私は8回の引っ越しを経験している。そのたびに荷物が増えていることを感じてきたのだった。それで引っ越しは荷物を減らす良い機会だと考え大切なもの以外は処分してきたはずなのに何年かすると元の木阿弥と。私に限らず多くの人が同じことを感じ、同じようにしていることだろうと思うのだ。
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長兄は嫁が亡くなった後、家の整理を十分に出来ないまま体調崩して他界したから家具や生活道具一切合切がそのままの状態で遺されてしまったのだ。
この状態は、今生活している自分の家に置き換えて考えれば、片付けなど如何に大変なことか容易に分かることである。
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近頃はこうした状況で家具などを含め遺品整理を請け負う業者もいると聞くので任せてしまえば良いのs-2019-10-27_083149だが、必要かどうかの判定だけは身内でしておかねばならない。そのための整理から始めねばならないのだが、現場まで通わなければならない上に高齢の女性二人では一度の仕事量にも限界がある。私が手伝えれば良いのだが、現状は思うように働けず複雑な気分でいるのだ。
中橙色-4 - コピー
演奏会が終わった家内は早速本日雨降りの中を長兄宅の片付けほか諸々の用件処理に出かけて行った。
家内が出向けなかった間は姉と姪が片付けに入ってくれていたとか。
放っておくわけにいかず、誰かが片づけなければならないのだ。
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昨年末には私が車を運転して長兄に貸していた書籍の一部を引き取って来たが、この作業とて車への積み下ろしは家内に頼らなければならず、私の予定だけで行動できないのだ。
買ったばかりのテレビや応接室の家具類、レコードプレイヤーとセパレーツのステレオなどなど、書籍量も凄いし姉が使っていた琴もある。売れば二束三文、否、処分料金を請求されるかも。
留学生らが持ち帰って使ってくれるなら嬉しいのだが・・・
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長兄が整理すると言っていた父親の句作ノートが手つかずのままで出てきた。これは私が受け継いですることになるだろう。
遅々とした作業だが片づけを進めていると明治期の手紙など古びた書類も出て来て、家内も知らぬ両親や親せきとの関わりなど『ふーん』と感心することもある。
年末には家内と三兄の各種表彰状や優秀な評定の成績表なども出てきた。
写真は長兄の第六高等学校の卒業証書であり、何んでもかでも『断捨離』だ処分だとはいかないものなのだ。
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masatukamoto at 16:22│Comments(0)

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