February 26, 2020

残 念《2》

先ず第一に香港で下船した乗客の一人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明したことを受け、厚生労働省は検疫実施のため客船ダイヤモンド・プリンセスの航海差し止めを命じた。2019-12-01_061943
検疫を実施するのは当然だし、3千人を優に超える乗客乗員を対象とするのだから一定時間を必要としたことは理解出来た。
しかしその後、日本政府は乗客乗員の船内隔離という方法を取った。
この方法はオカシイ間違っていると、素人の私ならずとも感染・疫学の専門家でも思った人は多かったはずだ。
ウィルス感染が濃厚に疑われる船という隔離された構造物に閉じ込められるのだから、そのこs-2019-12-01_072552とだけでも感染危険性は100%を超えると容易に想定されたはずだ。何新聞だったか、ダイヤモンド・プリンセス号をウイルス培養皿(Virus culture dish)に例えていたものもあった。
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それでも日本を代表する感染・疫学の専門家たちを動員して、政府・厚生労働省が主導して検査・診療にあたっているのだろうと私は安心していたのだ。
中薄紫-4
ところが私の政府・厚労省に対する信頼感は日を追うごとに下降一直線を辿って来た。
2月22日にはダイヤモンド・プリンセス号を下船して帰宅した23人に対して必要なウイルス検査を行っていなかったことについて、「私どものオペレーションのミスでこうした事態を招いてしまったことを深く反省・・・」と加藤厚労大臣が謝罪会見を行ったことも信頼を無くした要因のひとつだ。
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相手は目に見えぬウイルスだし失敗は誰にでもある。しかしながら日本の感染・疫学の専門家たちが結集して感染予防に当たっているのだからオペレーション・ミスを犯すなど思いもよらぬことで俄かには信じられない出来事だった。s-2019-12-18_174419
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勿論未だ未だ他にもあるある。
PCR検査は肺炎症状が重篤化した人でなければ受けられない実態もそうだ。
昨日、菅官房長官は「先手先手で対応してきた。基本方針も今後患者が増加する局面を想定しており、ある意味で先手先手だ」と語っていたが、先手と言うのは何か比べる基となることがあって言えることだ。ある意味でと言うのは比べる基がハッキリしていないから、どうとでも言い変えることが出来るということで、これも信頼感を低下させる要因となっている。
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言葉の簡略化は好かんのでPCRは、
Polymerase Chain Reaction であることを記しておこう。
検体ウイルスの増殖具合で感染判定に資する検査法と私は理解している。
〔2/26記〕
残 念《3》へ続く



masatukamoto at 15:22│Comments(0)

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