May 12, 2020

権高傲慢

昨日の衆参予算委員会における検察庁法改正案の審議で、枝野氏(立憲民主党)は『火事場泥棒』のように決められることではないと、また宮本氏(日本共産党)は『独裁者の発想』だと指摘していた。
そうした質疑に対して安倍首相は木で鼻を括ったような原稿棒読みの応答。
紫短
検察官のトップである検事総長を誰にするか、その人事権を政府がにぎることを可能とする法案である。
安倍首相は、内閣の恣意的人事が今後行われる懸念はないと語ったが、恣意的に行うことが可能な内容の法案なのだ。安倍内閣がやらないと約束しても他の内閣がやる可能性まで否定出来ないのだ。
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安倍首相と人事の関わりについて振り返ってみると、先ず思い浮かぶのは内閣人事局を作ったことだ。
これによって首相官邸が直接省庁の人事を行うことが出来るようになった。つまり官僚たちの昇進をエサに彼らを支配する構造にして、言うなれば官僚たちが安倍内閣に対して自発的に忖度するようにしたということだ。s-2020-05-04_095816
緑短
安倍首相がらみの人事と言えば日銀総裁やNHK会長、最高裁判所裁判官任命などゴリ押しじゃないかと思えることがあった。安倍首相のお友達か自分の考えに近い人を任命しているのではとの疑惑だ。
勿論いずれも国会同意人事、つまり衆議院参議院での同意が必要だが両院とも自民党公明党で過半数を押さえているから安倍首相がこの人物をと思えばその職に就かせることが出来るのだ。
青短
日本銀行、放送局、裁判所、そして今度は政権に近い検事総長を選任して検察権力も掌握しようとしているように私には見える。
安倍内閣にはクサイ問題が多いのだ。クサイ臭いが発生したらゴマカシ、ウソつき、証拠文書隠し、かいざん、まあ忍者も舌を巻くようなことをやってきているのだ。
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森友・加計問題、自衛隊日報隠ぺい、厚労省データねつ造、桜をみる会、カジノ汚職、菅原元経産大臣や河井元法務大臣らの公選法違反容疑などなど。
7年ほど前、多くの国民が疑問に思ったり反対する中で特定秘密の保護に関する法律を制定したのも安倍政権であった。国民に対して何でもかでもと言えるくらい合法的に秘密にすることを可能にした法律だ。
s-2020-05-04_100637海に浮かぶ氷山の見える部分は全体の1割程度である。安倍政権に対する疑惑は氷山の
一角なのかもしれない。
権高傲慢な安倍首相と、その政権を支える自民党は全く信用に値しないと私は思っている。
空色短
今回、『♯ 検察庁法改正案に抗議します』との呼びかけに多くの人たちが賛同していることを私は嬉しく思っている。賛同されている方たちには心底より敬意を表したい。


masatukamoto at 10:30│Comments(0)

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