February 23, 2021

クーデター⇔カクメイ⇔ドクサイ

クーデター⇔カクメイ⇔ドクサイとは勿論のこと政変⇔革命⇔独裁のことだ。
いずれも物騒で忌むべき事態だ。
クーデターは広く政変と訳されている言葉だが、政変という言葉は政権の移動によって政治体制に変化s-2021-01-31_113858が生じることを意味している。政権を移すという意味では、その手段としては合法で民主的なものから非合法で非民主的なものまで幅広いものと考える。しかし過去に起きた政変でクーデターと呼ばれている事態には無血クーデターとか軍事クーデターなどと称されているものがあるが、私の感覚として多くの場合は武力を用いた流血事件がクーデターを表す意味として妥当だと捉えている。
空色短い
いずれの言葉も物騒で何をクーデターだ革命だ独裁だと決める(認定する)のか、これは難しいことだ。これらの事件は起きる前と起きて以後の社会の様子、実行者・賛同者らが目的とした事、彼らの構成具合や規模など様々な事柄を勘案して決められることだ。そして後の社会体制s-2021-02-14_210910や権力の在りかなどによって評価が変わり定説が覆ることもある。
紺色短い
クーデターや革命といった言葉に近い状況を表す言葉に動乱、事変、反乱、暴動、擾乱、謀反、大逆、改革、騒乱、テロなどが思い浮かぶ。これらの言葉は対象となる権力(者)が何(者)かによって、また事件を見る立場によって呼び名が変わるものなのだ。
日本の近(現)代史では伊藤博文をハルピンで暗殺した安重根(アン・ジュングン)も一例だ。彼は殺人を犯したテロリストだが、韓国では日本に対する独立運動の義士として称えられており、立場(観点)が異なれば評価が変わるものだ。国家観や歴史観などの変化は満州事変、支那事変、日支事変、日s-2021-01-31_114036華事変、日中戦争などと名称が変わってきた。また、私が子供の頃に見たニュース映画や新聞では朝鮮動乱やスエズ動乱と報じていたのが外国軍隊の介入事実から朝鮮戦争やスエズ戦争、更に中東戦争へと名称が変わってきている。
だいだい短い
先2月1日のことミャンマーで国軍によるクーデターが起き、アウンサン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領らが軟禁されたとの報道があった。
この事変に関し、世界のメディアがクーデターと報じた。国軍が軍事力によって政変を行ったのだ。そして今、軍部独裁体制のもと軍隊・警察を指揮下に置き、通信制限を行う中、それに抗議する民衆に対s-2021-01-31_114331して警察が実弾銃撃するという将に忌むべき行為によって死者が3人出ていることを耳にしている。
これは流血のクーデターと言って良い政変だと私は断じる。
バックにはミャンマー国軍幹部と中国との密な繋がりが指摘されてもいる。
みどり短い
国連人権理事会はアウンサン・スー・チー国家顧問らの即時解放を求める決議を採択したが、中国やロシアは決議に加わらなかった(2/13)とか。
2021-02-20_100006香港(人)やウィグル(人)らに対して人権に関わる様々な不当不法な行為を行っている中国。そればかりかミャンマーとはパイプラインを通して天然ガスと原油を輸入している中国だ。そんな中国がミャンマーの背後にいることを思い、ずっと暗澹とした気持ちでいた。
むらさき短い
ただ昨22日、軍部クーデターに抗議するデモに数百万の人々が参加したとの報道を受け、多くのミャンマー民衆の行動が暗闇を照らす一筋の光明と私には思えた。


masatukamoto at 15:10│Comments(0)

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