February 11, 2023

地震に思う

今月6日にトルコで起きたマグニチュード(Мw)7.8、7.5という2つの大地震について先に書いた。
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マグニチュード(Мw)というのは地震エネルギーを数値化したもので地震ごとに異なるものだ。
これまで観測された地震で最大のマグニチュードを示すのがチリ地震(1960年5月22日)でМw9.5。
この地震は太平洋側のプレートが南アメリカ大陸プレートに沈み込むチリ海溝で起きた逆断層地震で海溝型地震と言われているものだ。
チリでは2010年2月27日にもМw8.8という大地震が起きているようにプレート境界では度々大地震が起s-2023-02-02_210814きている。
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私の記憶にある大きい地震は先のチリ地震(Мw9.5)に次ぐМw9.1というスマトラ島・アンダマン諸島地震(2004年12月26日)と東北地方・太平洋沖地震(2011年3月11日)。
いずれも海溝型地震で、スマトラ島・アンダマン諸島地震はインド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートに潜り込む海溝型逆断層地震だった。
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この地震が起きる数日前に友人ОYとタイ・ピピ島へ行く予定でいた。ピピ島はアンダマン海の島嶼のひとつで何度も訪れた所だ。この時の地震によってピピ島で最も大きい町であるトンサイが津波に襲われ壊滅的被害にあった報道が今も脳裏に浮かぶ。
私が度々滞在したしたのはピピ島北部レムトンにあるピピナチュラルリゾートのコテージであったが、トンサイに滞在する時は白い砂浜が続くローダラムビーチに面して幾つも建つバンガローを借りていた。バンガローと言ってもホテルの部屋が戸建てになった宿泊施設で不足は無かった。トンサイの町にs-2023-02-02_211503はビルディングのリゾートホテルもあり、町中には平屋や2階建ての店舗や屋台のような店も沢山あった。
しかし地震による津波で親しくしていたビアバーのドイツ人オーナーやダイビングショップの主人も亡くなってしまった。ローダラムビーチに幾つも建っていたバンガローなど人工物は全て綺麗に無くなり、リゾートホテルの2階か3階かにタクシーボートが乗っかっていた報道映像も記憶に残る。
友人とピピ島へ行っていたら果たしてどうなっていたか。都合で行けなくなったことが幸いしたと感謝したものだった。
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2011年3月11日に東北地方を襲った大地震も日本海溝で太平洋プレートが北米プレートに潜り込む海溝型地震であった。そしてこの地震が引き起こした大津波は、東京電力福島原子力発電所の原子炉溶融という未だに解決出来ない大災害を引き起こしたばかりか、22288人にものぼる死者行方不明者を出し、家屋家財は勿論のこと人々が暮らしていた町そのものを破壊するという甚大な被害を与えたことは未だ未だ記憶に新しい。この大津波で九死に一生を得た友人・安倍さんについては当ブログで何度か紹介してきたが、私にとって地震は『地震・雷・火事・台風』と四大凶事のひとつに挙げているほど恐ろしいs-2023-02-11_160305ことなのだ。
ももいろ短い-1
上に挙げた地震はいずれも地震エネルギーがマグニチュード7.5から9.5と大きいものだ。
1995年1月17日に起きた兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)はМw7.3とされている。Мw7.3という地震エネルギーも大きいものだ。ビルや高架道路の倒壊など当時の惨状は今も記憶に残っている。東灘区に住んでいた私の友人、伊丹市に住んでいた息子の友人が亡くなったのもこの地震によるものだった。
マグニチュードが1増えれば地震エネルギーは32倍に膨らむとされている。マグニチュードが大きいということは当然地震規模も大きいということになる。しかし震度は体や周囲の状態で揺れの強さを感じる指標だから、マグニチュードと震度は一致しない。
Мw7.3を記録した兵庫県南部地震では震源地に最も近い淡路島の洲本や神戸市では震度6だったが、京都でs-2023-02-09_201339は5、大阪・奈良・和歌山・三重・徳島・高知、それに愛知や福井でも震度4を記録していた。しかし奈良で地震を感じた私の感覚的震度は2より強いが、せいぜい3までの揺れであったと記憶している。つまり地震エネルギーが大きくても、その震源の深さや震源からの距離、それに揺れを感知する場所までの地質など様々な条件によって震度は変わるものなのだ。
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地震についての思いや記憶は沢山ある。
『地震・雷・火事・台風』のうち、過失による火事は注意することで防ぐことは可能だ。しかし地震・雷・台風という自然の脅威については完璧に防ぐことは困難である。ある程度避けたり逃げたりするこs-2023-01-21_101740とは出来ても完全完璧に、つまり脅威となる主体そのものを無くしたり、変容させて無害化することは不可能なことと私は思っている。
『地震・雷・火事・台風』について、私は神仏に対する畏怖と同様の思いを持っているのだ。
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※ 写真①は福豆。②は鬼の足。③は頂いた金柑を金柑酒に。④は今年の初物・ホタルイカ酢味噌和え。⑤は海老天ぷら。

masatukamoto at 19:00│Comments(0)

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